お菓子作りに欠かせないバニラエッセンスが残り僅かとなりました。
あぁ、この日を待っていましたよ~。
バニラがこの世にあることで、よしまるはどんなに幸せをもらっていることか。クッキー生地に振りかける度に、プリン液に入れる度に、いい香りに包まれてしばらく時が止まります。この幸せにいつまでも浸っていたい。。
でも最近は 香害 も気になります。微量ずつ体に蓄積するから。
市販のバニラエッセンスも人工香料なんだよね。。そこでエッセンスの代わりとすべく、バニラビーンズでエクストラクトを仕込みました。
バニラエクストラクトって?
よく耳にするのは「バニラエッセンス」ですね。エッセンスもエクストラクトも、どちバニラ香料を、エタノールなどで抽出、希釈した物ですが、違いは濃度。
エッセンスはアルコール濃度の高いエタノールで抽出するので、バニラエキスの抽出度が高く、少量でも香ります。エクストラクトはアルコール濃度の低いウォッカで作るので、バニラの香り付けにエッセンスの何倍もの量を必要とします。
だったらバニラエッセンスの方が使い勝手が断然いいじゃないって思いますよね?ところがそうも上手くいかないのです。
市販バニラエッセンスの殆どは人工香料
これまで何も考えずにスーパーや手作り食材屋さんのバニラエッセンスを買っていましたが、安価な市販品の殆どは、バニラの香りを人工香料で作っていたのです。
その証拠に原材料をみてください。バニラビーンズなんて文字、どこにもありません。
「天然のバニラビーンズを使っています」と謳っていても、100%とは書いてはありません。
いや、今やバニラビーンズは銀より高値で出回っている時代に、天然ビーンズのエッセンスを1瓶数百円で買えると思う方がおかしのです。
それに、バニラの栽培ってものすごく手間と時間がかかります。それを知った上でさや1本を数百円で買うなど、生産者に「ゴメン」と言いたくなります。
市販で見つけた天然100%モノはこれ。高いわ! でも諸事情を鑑みれば良心的な価格だと思います。テイラー&カレッジ オーガニックバニラビーンズペースト 50g
バニラエクストラクトを作ってみる
話がそれましたが、とにかく市販のエッセンスは「本物の香り」じゃないってことがわかりました。じゃぁ本物のエキスの香りって? 知りたいじゃないですか。(少なくともよしまるは知りたいと思った…)
そういえば、バニラビーンズのストックが何本かあったので、これをダメ元で使います。バニラビーンズはランの仲間で豆。不思議な植物だなぁ。さやごと真っ黒になるまで熟成させたもので、中には黒いツブツブの種がぎっしり入っています。
さやごと漬け込んでもいいのですが、今回はエキスを多く抽出したいと欲張って、種を削ぎ出した上に、さやも小さく刻みました。
ガラス瓶にウォッカ100ccに対して1本の目安で漬け込みます。ビーンズが3本あったので、300ccのウォッカを入れました。
今回使ったのはクリアで且つアルコール度数40度以上の条件で、アブソルートウォッカを採用しました。(よしまるは度数の高いお酒はてんでダメだから評判見て買った)
度数の高いスピリタスにすれば、エッセンス作れるんじゃ?と一瞬頭をよぎりましたが、火事になったらどうしようって思って💦 まぁ、アルコール40度なら余っても使い道あるからね。
翌日、もう底辺りがカラメル色になっていました。テンションあがります~!
1週間後、全体的に色が回ってきました。ここでちょっと香りチェック。
ほとんどがアルコール臭ですが、わずかにバニラの香りがします。色のイメージほどは香りはないですね。このまま1カ月間寝かせます。
1カ月後、出来上がったバニラエクストラクトでプリンを作ろうとほくそ笑んでします。どんな香りだろう~、想像するだけでワクワクします。
追記:
1カ月後、人工香料の市販のバニラエッセンスと比べると、香りは弱いと思いましたが、バナナケーキに使ってみると、ちゃんといい香りがつきました。あぁ、作れるんだと思うと、贅沢な気分でした。