「ミュート」された環境って、実はとても大事だった

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商品勉強会に参加しました。商品メーカーの人がスピーチされました。

 

コロナ下で、今回もウェビナー形式となり、50名ほどがWeb会議システムに接続していました。

 

ツールに不慣れな人もちらほらいて、ウェビナーではお約束の「ミュート」ができていない所から、自宅の雑音が入ってきます。

 

雑音とはいえ会話内容まではわからないレベル。私はさほど気にならなかったのですが、ほんの少し雑声が混じるたびに、プレゼンターが

「まだ声がきこえています。ミュートしてください!」

と連発するので、この人かなり神経質だなー、逆にあなたが流れを切っちゃってるよ、と思いました。その人はミュート依頼を少なくとも10回は飛ばしてましたね。

 

ところが!

話が進むにつれ、全員がプレゼンターの話に引き込まれていったんです。なんか神がかったプレゼンで。皆が音もたてずしーんと聞いていました。リモート接続なのに、全員が引き込まれている場の空気が伝わってきました。

 

プレゼンが終わる頃には、なんて素晴らしい商品なんだ、と(おそらく)参加者全員が思ってしまいました。その後の質疑応答でも「すばらしいですね」が連発するほどすばらしいプレゼンでした。

 

勉強会の後で、商品メーカーの別の担当者と話しをしました。

「今日のプレゼンター、ミュートをすごく気にしてましたね」

「あの人は、この商品だけで300回はセミナーでスピーチしていて、それ以外にもさまざまな講義やプレゼンを、それはものすごい数こなしているスーパースピーカーなんです」

「なるほど。神がかってると思いました」

「でしょう。その彼が、ミュートがちゃんとされているか、そうじゃないかで、聴衆の反応が全然違うと言うんです。それで、ものすごく気にするんですよね。ああいう神がかったスピーチをする人って、場の空気感や環境の、すごく細かな所まで神経使うみたいです」

 

これが超つまらないスピーチだったら、鼻で笑ったところですが、とにかく神がかっていたのでぐぅのねも出ない、納得させられてしまいまいました。

 

たかがミュート、されどミュート。

雑音のない環境でスピーチするかどうかは、聴衆の印象にとても影響するのだと、勉強になりました。これからは、ウェビナーの機会がどんどん増えると思うので、ウェビナーでのスピーチノウハウ、なんてのが出てきそうですね。