今回の広島旅行で、うん十年ぶりに夜行バスを利用しました。
最近の夜行バスはすごいと聞いていましたが、何もかもグレードアップして段違いに快適で、感激しっぱなしでした。
とはいうものの、疲れました~。
でも疲れた原因は、初めてゆえの失敗や準備不足のせい。夜行バスはありかなしか?と問われれば、私は即答であり!です。
この教訓を必ずや次に生かすべく、今回は失敗から学ぶ快適な夜行バス利用術について書きます。
夜行バスの必需品!(冬旅編)
巷には、夜行バスを快適に過ごす様々なノウハウが紹介されていますが、実体験を踏まえて必要なものを紹介します。
■動きやすい服
ここは断然、ゆとりがあって動きやすいものがいいです。スウェットなど。タイトな服にしていたらすごく疲れただろうと思います。
■ネックピロー
これがあるかないかで寝心地が全然違います! 夜行バスがいくら快適になっても、全身を横たえることはできません。頭の重みが首への負担となります。100均ショップの空気で膨らませるタイプが軽くてかさばらなくていいです。
■足先を温めるもの
冬の車中は暖房が効いて暑い位なので、なぁんだと侮っていたら痛い目に遭いました。次第に足元と上部の気温差がでてきます。足先が冷えて眠れなくなっても時すでに遅し。前の人の倒れたシートで身動きが取れず、朝までガマンするしかありません。
帰りは座席についたらすぐに靴下を重ね履きしたので、快適に眠れました。
注)足先だけ温めて膝や腿は薄着でよい訳ではありません。足には防寒着を毛布代わりにかけるなどの対策をし、その上で更に足先をケアをしましょう。
■耳栓
行きのバスで猛烈に辛かったのが、メリメリ音です。
たまたま私のシートだけ、バスが揺れるたびにシートの一部が壁にこすれて嫌な音が出ました。耳元の音が気になって殆ど眠れませんでした。
シートの当たりハズレは運任せなので、今後は耳栓を持参しようと思いました。
■マスクと飲料
車内は人が乗ってるのにどうして?と思うほど乾燥して、朝起きると喉が痛かったです。寝る時はできるだけマスクをして(私は起きたら取れてました)、必ず飲み物を持ち込みましょう。
■要らない物
毛布は防寒着で代用できるので必要ありません。冬の車中は暖房が効いていて、足先以外は毛布がなくても十分温かいです。
今回のバスのようにフード付きのシートなら、明るくて眠れないことはないので、アイマスクは要りません。事前に確認しておきましょう。まぁアイマスク1枚なら荷物の負担にならないのであっても〇ですが。
座席の取り方
今回の失敗の教訓から、これは絶対に気を付けるポイントです。
これからは、座席はできるだけ 最後列 にしようと思います。
今回、行きは最後列で後ろを気にせずにシートをMAX倒せましたが、帰りは中央の席にしたら、乗ってすぐに後ろの人から「シート倒さないでよ」と言われました。
シートを倒して寝る夜行バスなのに、どういうこと!?
老女は、足が不自由なのでシートを倒されると動きづらいからと言いましたが、大きな荷物を持ってスタスタ歩く姿を見ていたし、仮に本当でも彼女が最前列を予約すべきで、彼女に私のリクライニングを奪う権利はないので少しムッとしました。
100歩譲って私も辛いので、彼女が寝る時に声をかけてもらい、それからシートを倒すことになり、私は眠いのをガマンして待ち続けましたが、12時を過ぎても声がかかりません。見ると老女はすでに爆睡、しかも彼女はシートをMAX下げていました。
おのれ~! 気を取り直して、私もシートをMAX下げて爆睡モードに入りました。
2回目のトイレ停車だと思いますが、シートをガタガタ揺らされて目が覚めました。老女の「前のシートが倒れて出入りできない」という声が聞こえましたが、私は気づかないふりをして再び眠りました。
こんなやり取りが、最後列以外のシートでは起こる可能性があるんだなぁと、いい教訓になりました。
シートをどれだけ倒せるかは疲労度に影響します。後ろを気にせずMAX下げられる最後列に座れるよう、早めに予約することをおススメします。
窓側か? 通路側か?
どちらも経験してみての感想は、どちらも一長一短でした。
■窓側
良い点:壁に寄りかかって眠れる、周囲が気にならない
悪い点:休憩時に出入りし辛い、壁からの冷気で寒い
冷気問題は結構深刻ですが、壁と体の間に防寒着などを挟めば気にせず眠れます。
■通路側
良い点:休憩時に出入りしやすい
悪い点:壁に寄りかかって眠れない、周囲が気になる、明るくて寝づらい
ヘッドカバー付きのシートなら、天井照明は遮れるのですが、周囲のスマホの明かりがチラつくので、それが気になる人は窓側がいいと思います。
待合所をチェックしよう
今回利用したWILLERの高速バスは、夜出発の人が待ち時間を過ごせる快適な待合所があって助かりました。
夜出発のバスを待つのって、冬は寒くて怖くて心細いものです。
WILLERの待合所は、空調が効いていて、クッションソファー、トイレ、着替え室、自販機、テーブル、電源コンセントがあって、スタッフが問い合わせにも応じてくれたので、とても安心でした。
何より助かったのは帰りです。
全旅程を終えて2時間以上時間が余ってしまい、疲れてこれ以上散策する体力も気力もない中、待合所が出発の数時間前から開いていたお陰で「長時間座って過ごせる場所」があって有難かったです。
何事も計画通りにはいかないのが旅の醍醐味ですが、そうした事態に辛いのは自分なので、夜行バスを利用する時は、待ち合い所の有無、空いている時間帯、空調の有無などを一通り確認しておきましょう。
疲れた状態で乗車する
慣れない環境だと眠りが浅くなって疲れが残りやすいです。なるべく疲れた状態でバスに乗り込むのがいいです。
今回、行きはジムで運動して汗を流し、帰りは歩き疲れてヘトヘトになってからバスに乗り込みました。おかげで席についた途端に睡魔が襲ってきて、かなり気持ちよく眠れました。(行きのメリメリ音は別問題)
まとめ
いかがでしょうか?
夜行バスは疲れるので、旅の移動手段としては敬遠されがちですが、工夫すれば快適に眠れることがわかりました。
それに、着いた早朝から旅をスタートできたので、人気もなくほぼ貸し切り状態で観光地を満喫できて、本当にラッキーでした。これって夜行バスのおかげです!
何より財布にやさしい!
今回はgo to トラベルの恩恵もあって、大阪~広島の往復バスとホテル1泊が実質一人6,000円ですみました。他の移動手段でこれほどのお得感はまずありません。
勝手がわからずに失敗も多々ありましたが、それも旅の醍醐味。
この経験を生かして、また次の夜行バスの旅にトライしたいと思います!