白浜での一夜が明けて、本日も晴天なり!
2日間、奇跡のようにここまで辿り着けて、全てに感謝です。
思い出せば若き日のよしまるは、海外をバックパック周遊する際、毎日その日の宿を交渉していましたが、この年になって、それも日本で冒険のような旅ができました。
いくつになっても、思い立った時が、その時
行ける所まで行って日が暮れたら宿を取る、お腹が空いたら食べる。道中の思いがけない出会いや発見、失敗をまるごと楽しむ。時間に縛られた日常のルーチンと真逆の楽しさを、これが旅の魅力だったのを思い出しました。
特に今回走った紀南の山間部は、壮大な自然の中に人が居座らせてもらっているような、自分がちっぽけな星屑の1つのような感覚になる瞬間が何度もあって、その一瞬、無の世界にワープしたみたいになって、そのあとで心細さが襲ってきました。人生であと何回この感覚を味わえるだろう。
8:00 白浜チェックポイントを出発
あわわ、感慨にふけってしまいました💦
この日は宿で朝食が出たので、お腹の落ち着いた出発となりました。清々しい朝!
(フィッシャーマンズワーフ白浜からの眺め)
昨日とうってかわり、海岸沿いにチェックポイントを獲りまくります。
チェックポイントの間隔が短いから、楽なライドだなぁ~♬ と思っていたら、どっこい!最後まで楽させてくれませんでした、それがWAKAYAMA800!
楽勝な滑り出し
とはいえ前半の滑り出しは上々。2日目ライドで太腿が痛いながらも、さほどの坂もなく気持ちよくポタリングできました。なんせ昨日とは気持ちの余裕が違います!
JR朝来駅:フィッシャーマンズワーフ白浜から距離11km、30分
植芝盛平記念館:JR朝来駅から距離7km、20分
国民宿舎 紀州路みなべ:植芝盛平記念館から距離28km、30分
WAKAYAMA800が本性を見せ始める
ここから少しずつWAKAYAMA800が本性を現します。気持ちよく走っていた海岸沿いの平坦道が、少しずつアップダウンし始めました。
最大60m程度のアップダウンがくねくねと続くのですが、大したことなさそうで、これが結構しんどかったです。
JR印南駅:国民宿舎 紀州路みなべから距離13km、50分
JR印南駅の珍百景にドキュン!
長かった~💦 と疲れたところでJR印南駅に到着。
近くに謎のカエル橋がある他は、一見普通の駅舎にみえます。大自然の中に不釣り合いな橋。これはこれでインパクトありますけどね。
ところが、駅舎の待合室に入ると、なんだこりゃ?という珍百景に出会いました。
駅の待合室にカエルが座っています。
かなりくつろいだご様子、可愛すぎる。。
駅舎にピアノ、その上にもカエル。下手くそながら一曲聴いて貰いました。
よしまるは、もう一つの楽しみ方に気づきました。駅舎の外から見るんです。外を眺めるカエルの表情がなんともいえません。「雨降らないかなぁ」と思っているような。
駅舎から手を振ってくれてる~!(笑)
どうして印南町にカエル?と不思議に思ったら、こんな想いがあったようです。
『努力、忍耐、飛躍』を象徴する ”柳に跳びつくかえる”(小野道風)をイメージし、「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へかえる」「栄える」という5つの”かえる”にひっかけ、ネーミングしています。(出典:印南町)
もぅ~!こんなに可愛いカエルなら、また帰ってくるよ。
ちなみに、この素晴らしいカエル達を作ったのは作家の上野さんという方です。尊敬します!(考えを巡らせる上野さん)
C's dinerでボリューム満点ランチ!
その後も小さなアップダウンは続きますが、コンビニで水分補給しながらポタポタ。
EEパーク:JR印南駅から距離10km、25分
煙樹ヶ浜大壁画:EEパークから距離6km、25分
煙樹ヶ浜へは、こんな感じの松林を抜けていきます。とても気持ちいいです。
チェックポイントの目の前に美味しそうなお店があったので、12時前でしたが、ここでお昼ごはんにしました。C's dinerさんです。
日替わりランチはオムライスでした。中のチャーハンが丁寧に炒められていて、デミグラスソースもウマーっ! スープも野菜たっぷり入っています。食べきれない程のボリュームで、悔しいことに少し残しました💦
でもデザートは別腹なんだな、写真右上の洋風羊羹。これ本当に羊羹なの!? 生クリームとクルミがトッピングされて、やさしい甘さでとても美味しいです。
食後に大きなカップのコーヒーがやってきて、胃袋を落ち着かせてくれました。
これでなんと1000円。お値打ちなランチでした。
昼食を入れた胃袋が足をひっぱる
ここから先はアップダウンがさらに厳しくなりそうだったので、心して走り始めました。…が、
い、胃袋が重くて息ができない!
という事態に見舞われました。坂を上がる時に胃袋が重くてペダリングが辛い。息を吸おうとすると、胃袋の食物がじゃまをして横隔膜が動かず、空気を吸い込めません。食べ過ぎで走るとこんなに辛いのだと、よしまるは知りました。
にしてもキツイ。。
海岸沿いだから3日目は楽勝よ~、と高を括っていたのになんだろう、このしんどさ。メンタル的には2日目よりずっとキツイです。。アップダウン恐るべし。
汗を流した甲斐あって、海岸沿いの景色は素晴らしかったです。写真は坂の上から。これから眼下にみえる下界まで下ります。こういうアップダウンが続きます。
温泉館海の里みちしおの湯:煙樹ヶ浜大壁画から距離12km、37分
平佐館:海の里みちしおの湯から距離9km、25分
ふぅ、胃袋がようやく落ち着いてきました。。
最終日も簡単にクリアさせてくれない!
次のチェックポイント「広川町ふれあい館」までが、この日最大の登坂となりました。走り始めてすぐに坂に突入。150m上り切るまで続きます。斜度がキツイというより景色の変化なく果てしなく続く、メンタルの闘いです。お日様がウラメシイよ。
疲れました。。
広川町ふれあい館:平佐館から距離11.4km、40分
湯浅うまいもん蔵:広川町ふれあい館から距離3.5km、10分
長い平坦道をひたすら走る
すでに走り切った感がありますが、まだ続きます。でも、ここからほぼ平坦ライドなので気が楽です。町中なので自動車と一緒に走りながらで、頻繁に信号で止まるので、あまりスピードは出せません。
有田川町鉄道交流館に到着。
有田川町鉄道交流館:湯浅うまいもん蔵から距離8.5km、緩い上りで25分
17:30、最終チェックポイントを無事クリアしました!
浜のうたせ:有田川町鉄道交流館から距離15km、平坦道で40分
浜のうたせに向かう途中でチェーンが外れましたが、その原因については別途書きたいと思います。
3日間の紀南ライドを振り返って
宿も予約せず、不安の入り混じった気持ちでスタートして、文字通りがむしゃらに走り続けた3日間でした。壮大な景色の中での非日常な時間。無事に家に着くと心底ホッとして、お風呂から上がるとすぐに筋肉痛が襲ってきました。
やってみれば何とかなるものですね。でも、やらなきゃ成功も失敗もないわけで。道を間違えたり、暗い夜道を走ったり、ハプニングや予定外もつきものですが、終わってみるとそれ全部が貴重な経験、楽しい時間となりました。ここ数年で一番の達成感!
おかげさまで、ロードバイクにもかなり慣れました。※変速は間違えます(-_-;)
WAKAYAMA800イベントとしては、これまでの獲得ポイントは34P、残り21Pは難易度の高い山間部を残しています。これから寒くなるし、宿が取り辛そうなので不安はありますが、できるだけ自分の可能性にチャレンジしたいと思います。