広島旅行の翌週は、山口県と福岡県をまわりました。
コロナの自粛要請で、一時は旅行会社にキャンセルの電話を入れましたが、窓口の人に「義務ではないし、殆ど解約はありません」と言われて誘惑に負けました...
とはいえ広島旅行と同じく、ここでも殆ど人と接触する機会はなく、結果、ソーシャルディスタンスという意味でもよい旅でした。
今回はフェリーとレンタカーを利用しましたが、正解でした。金曜夜に大阪南港でフェリーに乗船し、翌朝から終日レンタカーで周遊できました。
マリンブルーが最高!角島大橋
フェリーで新門司港に着くと、レンタカーを借りて角島大橋に向かいました。
山口の知人に教えて貰ったのですが、角島大橋は晴天の午前に行くと、海の色が最高にキレイだそうです。運よくこの日も晴天で最高でした。
みてください、このポスター並みに美しい景色、爽快です!
人も車もまばらなので、車道でパチリ!
寒いけど絶景、角島灯台
角島大橋を渡り、角島灯台に向かいました。ここは風が強くて、雪が降るかと思う位寒いです。でも天気は最高!
階段が多くて疲れた頃に、「半分です」という看板にガッカリ。
やっと登り切った所に更なる難関が。80度傾斜の階段です。
下腹辺りがゾワッとなる怖さをこらえて登りきると、絶景が広がっていました。でも寒いーーー!トンビが頭上にやってきて、上手に風に乗って浮く姿を間近で見ることができました。
元・美人海女の店で採れたてを堪能!
丁度お昼どきだったので、駐車場に隣接する「美人海女の店」に入りました。
自称「元・美人海女」のおばあさん達が、法事で持ち帰った食事を食べていました。おばあさん達との会話を楽しみながら、おすすめのセット1,500円をいただきます。
食べかけの写真ですみませんが、新鮮で柔らかいイカ焼きは絶品、その日の朝におばあさんが採ってきたサザエのつぼ焼きは、サザエ嫌いの娘が好きになってしまったほど臭みも砂もなく美味しかったです。
サザエの刺身、イカの刺身がこれまたコリコリで美味しいこと!
別注のなまこの刺身300円も最高でした。大根おろしとポン酢でいただきます。
おばあさん達は、毎日この採れたての新鮮な魚介を食べているそうです。でも、海女さんをしているおばあさん本人は、生のサザエとナマコが苦手なんだそうで、笑ってしまいました。
元乃隅稲成神社で龍宮の潮吹をみた!
続いて、元乃隅神社に向かいます。
道中、至る所で安倍元総理大臣のポスターを見かけます。安倍さん、ものすごい人気です。海女のおばあちゃんも一緒に撮った写真を壁にかけてましたし。
神社は残念ながら、コロナの関係で鳥居を歩くことができず、写真撮影だけとなりました。鳥居の鮮やかな朱色がとても美しい景色でした。
鳥居の近くに海岸絶壁があります。風で落ちてしまいそうで怖いですが、水しぶきが澄んでいて、美しさと同時に畏怖を感じます。
運よく、龍宮の潮吹を何度もみることができました!
ちなみにこの潮吹現象は、波が岩穴に突入する時に、圧縮された岩内の空気が外に出ようとして海水を噴出する現象で、冬に海が荒れる時ほど潮が高く上がるそうです。龍が天に昇る龍神のわざとして信仰され、雨乞いの為に人が集まったそうです。
別府弁天池湧水
ここから内陸に南下して、別府弁天池湧水に行きました。
どうです?まるで宝石のような青!隣のニジマス養殖場の人が言ってましたが、この池は不思議なことに、大雨でも濁らないのだそうです。
無味無臭の美味しい水でした。事前に用意したボトルにたんまり水を貰いました。
隣のニジマス養殖場。近寄るとニジマスが逃げます。エサを貰いに寄ってくると思ったら、違うみたい。
驚いたことに、ニジマス場の隣にチョウザメの養殖場がありました。中には1m長を超えるサイズもいました。キャビアを採るのだそうです。
養殖場の人曰く、チョウザメは特にキレイな水でなくても生きられますが、ロシアのように常に水温が低い場所じゃなきゃダメだそうで、この地が適しているのだとか。
小腹が空きました。揚げたてのニジマススティック(100円)がとても美味しかったです。
景清洞で、真っ暗闇の洞窟を探検!
秋吉洞に行く予定だったのですが、山口に住んでいた知人にすすめられて、直前で景清洞に変更しました。
ここは、壇ノ浦の戦い敗れた「平景清」が落ちのびて、この洞窟に潜んでいたと伝えられ、天然記念物に指定されています。
目的は、スリル満点の探検コース!
入口から途中700mメートルは、舗装された道にわずかな照明がありますが、そこから先は無舗装の真っ暗闇を800km、懐中電灯片手に進みます。
入口でヘルメット、長靴、懐中電灯(替え電池)を借りて入ります。
閉館時間近くということもあり、巨大な洞窟には私達だけ。そう思うと、照明のある辺りさえも、十分心細くて怖いです。
とにかく先を急ごうとなりまして、見るものも見ずに探検コースのスタート地点まで急ぎます。みんな嫌な汗でびっしょり。手をつないで進みました。
途中、懐中電灯を照らすと、所々に化石や鍾乳石がありました。
真っ暗闇の中でごつごつ岩を歩いたり、腰丈しかないスペースをくぐるのは大変でした。何度もヘルメットをぶつけながらようやく終点。ここで折り返します。
少し悪乗りしてしまいました。
帰りは少し気持ちの余裕ができたので、方々の鍾乳石を見てまわりました。こんな場所に息をひそめて隠れていた景清さんは、どんなに心細かったことでしょう。出口に夕日が映えます。
秋吉台とススキの絶景でしめくくり!
最後に、秋吉台に向かいました。なだらかにどこまでも続く草原の所々にカルスト岩がみえます。360度のパノラマをお見せできなくて残念ですが、ここは日本なのか?と思うほど広大で幻想的です。
さらに進むと、丘の向こうまで果てしなくススキ野原が広がっていました。夕日に照らされて、それはもう息を飲むほどに素晴らしい眺めです。
私のカメラセンスが惜しいですが、この景色だけで来た甲斐がありました。冬の秋吉台、このススキの絶景は是非見に行かれてはと思います。
まとめ
いかがでしたか?
丸一日かけての山口ドライブ。目によし、口によしの素晴らしい旅でした。
運よく人もまばらで、どの観光地も飾らない所が良かったです。
花も咲かない冬の時期は、四季の中では好んで旅しないかもしれませんが、その分人も少なく、冬ならではの絶景をたくさん見ることができて、これもよいのではないでしょうか。
見どころが点在しているので、車でまわるのがいいと思います。
冬の山口も、是非楽しんでみてください!