私はこれまで市販の洗剤を使っていました。粉洗剤だと溶け残りがあるので液体洗剤派。これをモノレス化の一環で手作りに変えました。
買うか? 作るか?
でもでも、作るなんて面倒って思いません? 買うか作るか、どっちがいいんだろう?
どっちが省スペース?
市販品は洗濯1回で24ml、濃縮タイプなら10mlで済むのに、手作り洗剤は60ml必要です。ただ、いつでも簡単に作れるのでストックは不要。おおむね互角。
どっちが時短?
作るのにかかる時間は、慣れてしまえばわずか数分です。なんせ材料を混ぜるだけですから。対して市販品は、ドラッグストアへの往復の移動時間がかかります。ネットで買わない限り、手作りの方が楽ではないかと。
どっちが体にいい?
私が手作りに変えた一番の理由です。 超消臭、抗菌、強力洗浄、香り長持ち、という魅力的なキャッチコピーの高性能洗剤ほど、体によくない傾向があります。
まずは合成界面活性剤。直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)は皮膚障害や胎児の催奇形性作用、発がん性、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)は皮膚障害やアレルギー誘発の恐れ、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)は、肌荒れの可能性・・・
もっと危険なのは蛍光増白剤。界面活性剤と同じく皮膚から体内に入ります。
こんなの知ったら市販品を使いたくなくなるでしょーが!
どっちが環境にいい?
同じ理由で、断然手作りがいいです。余分なプラスチック容器も要りませんしね。
ただ、界面活性剤はどちらにも含まれます。ですが手作り洗剤に使う石鹸は天然の界面活性剤、対して市販品の殆どは化学的に作られた合成界面活性剤。
どう違うかというと、海や川に排水されたときに、天然モノは微生物が分解してくれるのに対して、合成モノは分解されずに環境に影響してしまうのです。
上記サイトに恐ろしいYoutube動画も紹介されているので是非みてください。
どっちがコスパいい?
市販品は安いもので1回およそ5~10円ってところです。
対して手作りは、ドクターブロナーの高い液体洗剤を使うと 12.5円 と割高でしたが、オリーブオイルで自作した液体石鹸を使うとわずか 1.7円 で済む計算でした。
断然、手作りの方が安いです!
ちなみに、毎日手作り洗剤で洗濯すると、人生100歳まで生きても62,000円しかかからないという、壮絶なコスパの良さ!(ってイメージ沸かない;)
とまぁこんな感じで、手作りの方が体にも環境にも家計にも、トリプルいいのです。
材料(60回分)
液体石鹸:250ml
重曹:200g
塩:80g
お湯:3L
(私は1/3量で作ります)
液体石鹸について
粉石鹸は溶けづらいので、液体石鹸がおすすめです。手っ取り早く市販なら「Dr.ブロナーのマジックソープ」とか使えますが、私は作りました。
塩について
服が傷みそうなイメージがありますが、実はその逆で、色落ちを防いでくれます。染料は洗濯を重ねると水に溶けて色落ちします。塩に含まれるマグネシウムとカルシウムは染料と結合して、染料が溶けずに安定するらしいです。
塩は、自然塩を使います。食卓塩などの人工塩には、防湿のための添加物「炭酸マグネシウム」が入っていて、洗剤が分離しやすくなるとか。
重曹について
実は重曹には、洗濯洗剤に求めるものが全て備わっています。
汚れ落とし、消臭、殺菌、柔軟…。
特に重曹は、石鹸との相性抜群です。
硬水で石鹸を使うと、石けんカスがでて洗浄力が落ちますが、重曹を入れることで、硬水の金属イオンを包みこんで軟水に変えてくれます。日本はほぼ軟水ですが、石けんカスが残る場合は、水道水が硬水かもしれません。重曹を増やすのも手です。
同じ原理で、洗濯槽に残る石けんカスが、カビの原因となるのですが、重曹のおかげでカビ対策にもなります。
作り方
たったこれだけ。
1.お湯を沸かす(60℃位でOK)
2.重曹と塩を加えて混ぜ溶かす(ジュワーッと泡立ちます)
3.液体石鹸を加えて混ぜる
4.容器につめる
精油で香りづけしてもよし!
使い方
洗濯1回につき 60mlです。汚れや、洗濯物の量に応じて変更してください。
あと、液体が分離するので振ってから入れましょう。
効果は?
全体的に汚れ落ちは問題ないです。シミも臭いもバッチリです。
ただし、時間が経った汚れは界面活性剤の洗剤と比べると劣るので、醤油やカレーなどのシミは早めに洗濯するか、別途手当が必要です。
あと、重曹効果で、柔軟剤を使わなくてもある程度ゴワつきを解消してくれます。よしまるは手作り柔軟剤を使いますが、忘れてもそこそこ大丈夫なのは嬉しいです。
フフフ、これでまた一つ、モノレス化の理想に近づきました。