阿倍野ハルカス19Fにあるマリオットホテルのラウンジで、打合せがありました。
相手の指定とはいえ、どうもこういう場所が不釣り合いなよしまる…。
そこら中にラグジュアリーな雰囲気が漂っています。
白を基調としたフロアは明るく、広々と贅沢に使われています。天井までのびたガラス窓からは大阪を一望でき、より解放感を与えています。
私の席はフカフカのソファーにフカフカのクッション❤ まぁ、たまにはいいか。
でも、こういう所のコーヒーは、安くても1,000円はするよねー。
と思ってメニューを探したら見当たりません。コロナ対策で、QRコードをかざしてWebサイトのメニューを見るようにとのことでした。
予想どおり、コーヒー1杯1,100円でした。
家で淹れたら極上の珈琲が 一杯 20 円でおつり がくるのになぁ…
諦めかけたその時、ケーキセット1,500円 が目に留まりました。
こういう場所のケーキセットって数千円するんじゃぁ…?
しかもコーヒーが1,100円で、ケーキセットにすると1,500円となればよ? 一瞬で心が決まりました。(というかお昼ご飯を食べそびれてお腹空いてる)
スタッフがたくさんのケーキを持ってきて、私は栗の焼き菓子をチョイス。
しばらくすると、もんのすごーくお洒落な一皿がやってきました。
焼き菓子に濃厚なアイスクリームが添えられ、お皿がチョコレートやソースで演出されています。うっひょー、一気にテンション上がります!
私「Encrout aux marron?なんて書いてあるんですか?」
店員「お菓子の名前です」
私(いやそれはわかるって。marronはマロンだもの。マロンのどんなお菓子ですか?って聞きたいわけ。と表情で訴える)
店員「(困った笑顔で)フランス語です。」
…
これ以上店員さんを困らせる気にはなれず、「なるほど~」で会話を終えました。後でググると、En crout はパイで包んだお菓子らしいので、栗のパイ包みかな。
ムフ、美味しそう。いただきま~す!
と、いきなり、焼き菓子が固くてナイフもフォークも歯が立ちません。
パイが砂糖コーティングされて、とっても固い。こんな固いケーキは初めてです。
無理やりフォークを刺したら、ケーキがどこかに飛んでいきそう。ナイフをスライドさせたけどビクともしません。仕方なくナイフの先を突き立ててグサッと刺しました。かなり品のない姿です。
その一撃で、ケーキがボロボロに崩れてしまい、折角の美しく装飾された皿が見るも無残な姿になってしまいました。
しかし、崩れたパイの城の中から出てきたのは、ジャンボサイズのマロングラッセ!
パクリ。美味ですぅ~!
パイとマロンにアイスを絡めまくって頬ばると、幸せが口の中に広がります。
この焼き菓子、感動的に美味しいじゃないの!!
一方、皿の上はぐちゃぐちゃ…
文字だけキレイに残っているのは、皿の上でチョコが固まっていたから。フォークでカリカリやってもびくともしません。諦めました。
いや美味い、美味しいわ~と呟きながら、打合せ相手がいることも忘れて一気に食べてしまいました。
コーヒーも、スタバとは比べ物にならない程美味しかったです。
改めて、この味、この演出で1500円って安くない?と思いました。
普段なら絶対に行かないラウンジ、しかもケーキセットですが、満足度◎でした。
高級ホテルのラウンジはサービス料が高すぎると、常から良い印象を持っていないよしまるですが、不覚にも1500円のケーキセットを安いと思ってしまいました。
やられました。
家でケーキを作れば、いい材料をふんだんに使ってもコーヒーとセットで100円位。パティシエが作ったとはいえ、このケーキセットが相当高いのは間違いないのですが…
今思うと、その時にもらった「感動」が、価格に納得感を与えた気がします。
「特別」「非日常」「感動」には金銭感覚が麻痺するんだなぁ、そこんとこ、まさにプライスレス。自らの経験で思い知ったよしまるでした。