洗剤のモノレス化も着々と進んでいます。
今日はセスキ炭酸ソーダを重曹で作りました。
今や自然派のお掃除の代名詞となった重曹。弱アルカリ性で、油汚れを落とすのに使えます。
でも、こびりついた汚れなど、年1回の大掃除などでは、もうちょい強力なのも1本あったらな。ということで、セスキ炭酸ソーダ です。重曹より強力なアルカリなので、しつこい油汚れも簡単に落とせたり、こちらも活躍の幅が広いんでやんすっ
最近はどちらもスーパーや100円均一ショップで手軽に買えるのですが、洗剤のモノレス化を進めるよしまる、重曹から簡単に作れると知った上で、買うという選択はできないのです!
セスキ炭酸ソーダの中身
正式名称:セスキ炭酸ナトリウム
化学式:NaHCO3・Na2CO3・2H2O
長い化学式ですね。順番に、重曹・炭酸ソーダ・水 です。つまり、セスキ炭酸ソーダは重曹でできてるってことがわかります。
炭酸ソーダというのは、より強力なアルカリです。アルカリ強度でいうと、
重曹(pH8.2) < セスキ炭酸ソーダ(pH9.8) < 炭酸ソーダ(pH11.3) となります。
アルカリ性が強いほど、洗浄力が強くなります。
先程の炭酸ソーダの化学式 Na2CO3。これ、重曹(NaHCO3)に似てますね。Hが余分にあるだけ。Hって水素、水H2Oに含まれてる。はい、お気づきですね。重曹にHをくっつけてあげれば炭酸ソーダになることを!
実は、重曹を溶かした水を沸騰させたり、熱湯に重曹を入れると、炭酸ソーダ水ができるのです。いきなりアルカリ度数が1000倍になってしまいます。おぉ~こわい!
同様に、セスキ炭酸ソーダは、重曹&重曹から作られる炭酸ソーダ&水 でできているわけです。元を辿れば、全部重曹で作れる予感がします!(実際そうです)
重曹からセスキ炭酸ソーダを作る
作り方はとても簡単。
重曹と炭酸ソーダを1対1で混ぜ合わせれば、セスキ炭酸ソーダなのですよ。
じゃぁ、炭酸ソーダを作るには? ですが、これも簡単。
重曹を耐熱皿に広げて200度のオーブンで1時間熱するだけです。(たまに混ぜます)
または、ステンレスの鍋に重曹を入れて火にかけ、40分程度ステンレスのスプーンで混ぜていればできます。
さっそく作ってみました。今回はブクブクを体験したいので、鍋で作ります。
棚の奥に眠っていたBaking Soda(重曹)です。
全部で460g あったので、半分の230gを取り分けて鍋に入れます。
火にかけます。はじめのうちはダマをほぐしながらスプーンで混ぜます。だんだんしっとりした重曹が、より粒の細かな粉になっていくのがわかります。
おっ!? 例の ブクブク をが出てきました。お見せしたいのですが、ガスの火力が弱いのか撮影の機会を逃してしまいました。ブクブクはこちらでご覧ください。
粉の表面付近が、陽炎のようにゆらいでいます。
2NaHCO3 → Na2CO3 + CO2 + H2O
熱分解によって二酸化炭素と水ができるようです。
子供に調べてもらいました。ブツブツ言いながらやってたけど、いいじゃん!学校で理科習ってるんでしょうがー、貴重な実演習なんじゃこれはっ!
というわけで、少し多めに1時間火にかけて、できました。
ありゃ?重量が146gに減ってる!
鍋に残った分など多少のロスはあるはずですが、CO2とH2Oがそんなに重かったと知ったDr.Stoneよしまる、ちょっぴり感動です。
そっと瓶に入れます。
これが水と反応すると強アルカリ水になるかと思うとヒヤヒヤします。昨日から始まった花粉症のくしゃみが出やしないか気になってしまいます。
何とか詰めました、ふぅー。
これを、重曹:炭酸ソーダ=1:1で混ぜれば、セスキ炭酸ソーダの出来上がりです。
一旦は重曹と別に保管しておきます。
ふふふ、使うのが楽しみです!
セスキ水の使い方や効果についてはまた今度。