副産物だけど美味し!栗の渋皮煮

去年作った栗の渋皮煮。

瓶詰めして常温保存していたのを思い出して、恐る恐る食べてみました。

ちょうど3カ月かぁ。

 

娘をみちずれにパク。

ホッ、無事でした。そして美味しい~♬

虎模様もちゃんと残っていました。

 

実は、メインの目的は草木染で、渋皮煮は副産物でしたが… 2度美味しいとはこのことねっ。たくさん楽しませてもらいました。

 

ついでに、渋皮煮の作り方とポイントを、備忘で残しておくことにします。

 

栗が出回る11月に、道の駅などで買い集めた計2kg。

大きくてプリプリの大和栗です♬

 

そういえば、栗ご飯やマロングラッセも作るつもりで、大量に買ったのに、ぼぉーっとして、全部渋皮煮にしたんだった…💦

 

作り方とポイント

■ 材料(わかりやすい分量)

栗:500g

てんさい糖:鬼皮をむいた栗の重さの60%

重曹:小1

ブランデー:適宜

バニラエッセンス:適宜

他:軍手、ニッパー

 

■ 作り方

1.鍋にお湯を沸騰させ、栗を4~5個入れて火を止め、5分放置します。

Point:こうすれば、一晩水に浸ける必要がなくなります。

 

2.栗を取り出して鬼皮を剥きます。栗が熱いうちだと鬼皮が剥きやすいです。やけどとケガをしないよう、軍手をしましょう。

 

底部または頂点の尖った部分を、ニッパーで少しだけ削り取ります。

 

そこを起点に、ニッパーで引っぱり上げるように鬼皮を剥きます。

Point包丁よりニッパーの方が剥きやすかったし、ケガもしづらいと思いました。

 

Point:黄色い実の部分が少しでも見えると、煮崩れします。細心の注意を払って、渋皮を剥ききらないようにします。ニッパーだと実までザックリ切ってしまいそうなら、初めの一手は包丁にするなど、やり易い方で行いましょう。

 

 

3.鍋に剥いた栗を入れ、十分浸かる位の水と、重曹を入れます。中火位で沸騰させ、表面がフツフツする位の火加減で10分ほど茹でます。

Point:強火で沸騰はNGです

 

 

みるみるうちに、煮汁がどす黒くなっていきますよ~

栗を取り出します。どすグロイです💦

Point:煮汁は捨てずにとっておきます。草木染用に使うので!!


4.別の鍋で湯を沸かしておき、取り出した栗を入れて、同じく表面がフツフツする位の弱火の火加減で10分ほど茹でます。今度は重曹入れません。

 

これを2~4回繰り返します。

Point:煮汁は捨てないで。草木染用に使うので!!

 

煮汁が、黒っぽい色から透き通ったワイン色になったら、渋抜き終了の目安ですが、栗によっては、煮崩れすることもあります。1個に竹串を刺すなどして様子をみて、早めに切り上げるか判断します。

 

渋皮煮の最大のポイントは、原型を留めること、です!

 

5.煮汁を半分ほど捨てて、その分水を足します。

Point:急に冷やすと栗が割れやすくなります。水を足して、ギリギリ手を浸けられるくらいの温度にしましょう。

 

6.竹串の側面で栗の表面をこすり、渋皮の繊維だけを取り除きます。

写真を撮り忘れました!借り物写真ですが、こんな感じ。

中央の大きな溝の太い筋も、竹串の先で取り除きます。

表面が美しい木目模様になります。

 

(ここから写真撮り忘れましたー💦)

7.この段階で、栗の重さを計ります。その60%の重さの砂糖を用意します。

 

8.鍋に栗を戻し、ヒタヒタになる位の水、砂糖の半量、バニラエッセンス、好みでブランデーを入れて、中火にかけます。

 

Point:砂糖は2回に分けて投入します。一度に全部入れると、甘さが栗に入りづらいためです。

 

9.フツフツしてきたら弱火にし、残りの砂糖を入れ、落し蓋をして20分位煮ます。

煮汁にとろみがついたら、火から下ろし、そのまま冷まします。

 

Point:煮崩れしやすいので、ごく弱火で。

Point:重さで崩れないよう、落し蓋はクッキングシートやアルミホイルにします。

 

いきなりここまでワープしちゃったけど💦 出来上がった状態です。

 

ツヤッツヤの艶子ちゃん♬

なんて上品でやさしい甘さなのぉ~!

紅茶と一緒に、お抹茶を立てて、など、贅沢な時間を家族で楽しみました。

 

保存ですが、冷蔵庫で2週間は持ちました。それと別に、煮沸消毒した瓶で常温保存していたものが、冒頭で食べたやつです。

 

マロンペーストもね♬

実は、鬼皮を剥く際、結構な数を失敗しています。

少しでも黄色い部分が見えると、100%煮崩れするなんて、知らなかったです。

 

あぁ、煮崩れした栗がこんなにたくさん(涙)

めげずに、マロンペーストを作りました。

 

■ 材料

茹でた栗

牛乳:茹でた栗の重量の50%

てんさい糖:茹でた栗の重量の40%

ラム酒:好みで

 

■ 作り方

1.鍋にラム酒以外の材料を入れ、火にかけます。

 

2.中弱火で、底が焦げないようにヘラで混ぜ続け、同時にヘラで、ツブツブを潰します。とろみがついたら火から下ろし、ラム酒を入れて混ぜます。

 

マロンペーストって、こんな色なんスけどね。

 

渋皮で染まった栗は、別物のようです(笑)!

でも、トーストに乗せて食べたら、むちゃくちゃ美味しかったです。

冷えるとさらに固くなったので、栗の餡子って感じでした。

 

ビンに収まりきらない分は、ラップして冷凍っと。

 

 

鍋にこびりついた栗は、さらに牛乳で溶いて、ホットドリンクにしました。

ハイエナよしまるは、骨の1本も残さず食べ尽くすのである。。

シナモン振ったら、結構イケた。

 

栗の渋皮煮、皮を剥くのが手間…ではありますが、それに勝る美味しさと、煮汁でピンク色の草木染ができるのが、捨て置けない魅力です。

この美味しさなら…来年もたぶん…作ると思います。