島根出張の機会に、CARACLEで飛行機輪行にトライしました!
でも、いざ実行となると、わからないことだらけ。ネットやJALサポートデスクに問い合わせたり。今回よしまるが解決した数々と、“おススメ” をお伝えします。 ※国内線、JALの場合だよ!
輪行できるサイズ、重さ制限は?
飛行機に乗せられる重さは、預ける荷物と手荷物の合計が 20kg以内 なら無料、1kg超過毎に200~400円の料金がかかります。
サイズは基本、3辺(縦・横・高さ)50cm×60cm×120cm以内ですが、飛行機によって異なります。予め確認しておきましょう。
タイヤの空気は抜かなきゃダメ?
上空でタイヤがパンッ!って破裂しないかしらん?ふと心配になりました。
「タイヤの空気は抜くべきですか?」
航空会社に問合せると「それが望ましい」と返ってきました。「航空会社側から「抜いてね」と言うことはない」そうです。他の荷物を破損させない限りは、自己責任ってことですね。
なんと、ボールがよしまるに返ってきてしまった…
そして出した結論は、空気は抜かない です。
理由その1 まずパンクしない
コールセンターで教わったのですが、機内は上空の気圧に耐えられるよう、地上との気圧差が2割に収まるよう気圧調整されているそうです。荷物格納庫も同じ。
つまり?タイヤやチューブが2割の膨らみに耐えられるなら、空気入れっぱなしで大丈夫ってことです。
で、自転車屋さんに聞いたら、2割位では破裂しないよって。
「すごい重いも人乗せて走ってるわけですから…(笑)!」だって。
パンパンに空気を入れない限り、破裂はなさそうです。
CARACLEちゃんも無事でした。
理由その2 面倒だから
まぁでも念には念を…と、空気を抜いて輪行する線も考えましたが、イメトレして、ムリ―!となりました。
だってね、今回利用した大阪伊丹空港、出雲空港、どちらも空気入れがないんです。(そもそも、国内で空気入れがある空港が殆どなかった)
空気を抜いて輪行した暁には、到着地で手動ポンプで200回以上プシュプシュして、時間取られ~、ヘトヘトになり~、それでもパンパンにならないという、悪夢が待っています。それも往復!
空気は抜かずに搭乗が吉。
梱包はどうするの?
梱包方法は、最低限すっぽり包んだ状態で預ければOKです。
「すっぽり」のレベルに特に規定はなく、袋は市販品でも、大きなビニール袋でもOKと言われました。大事に運びたい人は、ダンボールの専用BOXもあります。
CARACLEちゃんの輪行姿。へへ、よしまる自作の輪行袋は、裾をまくって車輪を転がせるようにしてるんだ♬
壊れるリスクはないの?
預けたスーツケースが凹んで戻ってきた経験、ありませんか?
飛行機の荷物は、ポーンと投げられたりと、かなりラフに扱われることがあります。高額なロードバイクがそんな扱いを受けたらと思うと…恐怖ですね。
悩ましいことに、預けた荷物が万一破損しても、航空会社は責任を負ってくれません。なので、飛行機輪行は、大事な自転車が破損するリスクを、折り込み済みでしなくてはなりません。
なので、海外レースとか、よほどの事情がない限り、ロードバイクで飛行機輪行はおすすめしません。
もし備えるなら、海外(国内)旅行保険や携行品損害保険など、別で保険に加入しておく必要があります。そして破損したら、保険会社に提出できるよう、該当箇所の写真を撮って、破損証明書(事故証明書)を書いてもらいましょう。
従価料金を申請しよう!
「従価料金」という制度があることを知っていますか?
15万円より高額な荷物に対して、1万円超過ごとに10円を払うだけで、自転車を丁寧に扱ってもらえます。是非申請することをおすすめします。
(勘違いしないでね。これは保険ではありません)
こんな便利なサービスがあったなんて!
空港スタッフさんにも、あまり知られていないようで、カウンターが一時パニック気味になってました(笑)!
手続きは?
どんな手続きで進んでいくかを知っておくと、安心感が全然違うので、押さえておきませう。
1.空港まで運ぶ
電車、リムジンバスなど、公共交通機関電車で空港に向かうなら、ここから輪行となります。輪行をセットする時間をみておきましょう。
2.特別手荷物カウンターで荷物を預ける
特別手荷物カウンターがなければ、一般カウンターでOKです。
伊丹空港のカウンター
ここで航空チケット(QRコード)を見せて、従価料金の申請を申し出て、自転車や他の荷物を預けます。手続きが完了すると、輪行袋の外側にラベルやシールが貼られて、手荷物引換券を貰います。
到着地で引換券と交換に、マイ自転車を受け取ります。
ここでは自転車の検査もされます。
専門のスタッフが細かくチェックするので、輪行の梱包はすぐにほどけるようにしておきましょう。
3.搭乗
荷物を預けて身軽になったら、いつものように搭乗してレッツフライ!
4.到着地で荷物を受け取る
目的地に着いたら、物受取り場所に行って待ちます。すると、従価料金申請をした荷物は、ベルトコンベアーではなく、スタッフが直接運んできてくれます。
つまり、荷の積み下ろしが、従価料金申請をすると、荷物と違う扱いになるのですよぉ~!バンザイ♬
大きな空港は、手荷物受取カウンターがある場合もあります。手荷物引換券を渡して自転車を受けとりましょう。
手荷物引換券
5.目的地まで輪行
輪行状態のまま、リムジンバスや電車で目的地まで輪行します。
どれぐらい時間の余裕をみておけばいいの?
最近、飛行機輪行は激増しているそうですが、それでも、航空会社にとってはイレギュラー対応らしく、手続きは手際よく進みませんでした。おまけに「従価料金申請」も、さらに難易度を上げてしまい、スタッフ数人がかりで対応していました。
なんて迷惑な客。。
ということで、通常のフライトに、こうした空港側の手続き時間が乗ってきます。具体的には2つ。
1.自転車本体のチェック
2.従価料金の対応
合計30分程度かかる覚悟で臨んだ方がいいと思います。
これに加えて、自身が輪行をセットする時間が必要です。
つまり、いつもより30分+輪行をセットする時間 の余裕を持って空港に行くことをおすすめします。
飛行機輪行で活動の幅がぐんと広がる!
いかがでしたか?
じつは、大阪から島根へ移動するにあたり、電車か飛行機か迷いました。
しかーし、特急やくも が「ゲロ列車」の異名を持つ、振り子走行車と聞いた瞬間、一択となりましたぁ(笑)!
飛行機輪行をした感想
先日の熊野ライドでは、電車で4~5時間揺られ続けて、想像以上に疲れました。比べて、大阪から出雲まで、ものの30分で行けた飛行機旅は、空港までの往復を加味しても楽でした。荷物を預ければ手ぶらだもんね!
折り畳みミニベロは、飛行機輪行と相性がいいです。折り畳みが簡単だし、車体が丈夫、というのは実に頼もしいです。
今回の経験で、飛行機輪行に少し自信が持てたし、遠くに行く手段が広がりました。みなさんも飛行機の輪行、是非活用してくださいまし!