最近は食べ物か植物のネタばかり。秋は、心が自然とそっちに向いてしまうのです。
さて今日は、空き地でよく見かける雑草「セイタカアワダチソウ」についてです。
この季節には、毎年セイタカアワダチソウの花を大量に採っています。
なんせ雑草ですし、誰からも見向きもされないので、空き地で取り放題なのです!
さらに市有地の場合、除草剤なんて撒かれません。そんなことに税金を回してはくれません。時がきたら草刈りされるだけ。つ・ま・り、無農薬なんですよっ!
共同菜園の横の空き地に群生していたので、畑仕事の傍ら娘に採ってもらいました。
追記:翌日草刈り業者さんがキレイさっぱり刈り取って行きました。
セイタカアワダチソウの誤解
ところでみなさん、セイタカアワダチソウは花粉症の原因と思っていませんか?私も10年ほど前までは誤解していましたが、えん罪なのです!
セイタカアワダチソウは虫媒花。そもそも花粉を飛ばしません。それに花粉の大きさ形も、花粉症のレセプターとは全然違うのですよ。
ではなぜ、あらぬ誤解を生んでしまったかというと、近くに生えているソックリはん、ブタクサが原因だったのです。これがブタクサ。
少し似てますよねぇ。こやつこそが風媒花で、鼻をムズムズさせる花粉症の原因です。逆にセイタカアワダチソウは、人間にとって素晴らしい効能を持っているのです。
セイタカアワダチソウの魅力
この事実を知ってから、セイタカ様は私の中で上位ランクの植物です。
セイタカ様~
(どこからともなく米良美一の歌声が聞こえてくる… それはアシタカッ!)
元々、ネイティブインディアンが重宝する薬草で、別名ゴールデンロッド(黄金の鞭)と呼ばれ、強風にも倒れない強靭な雑草…確かに。
デトックス効果の他、アトピー、喘息、胃腸病・腎臓結石、腎臓炎、膀胱炎、リウマチ、乾燥肌、風邪、鎮痛剤、火傷、解熱剤など、万能薬のように使えます。ヨーロッパでは葉を潰して、虫刺されや怪我の止血や洗浄液として利用されたそうです。
日本に入ったのは戦後で、ある医者が日本に持ち帰ったという説、蜜源植物として養蜂家が大量に種を散布した説があります。私は前者押しですな。
そんなーっ、嫌われ者どころか万能薬だったなんてっ!と思うでしょう?
お風呂に利用する
娘の肌が弱めなので、家では冬の肌のかさつき防止に風呂湯に入れて使います。
一番薬効があるというつぼみの状態で、その下30㎝位の茎をカットします。
軒下にこんな風に吊り下げて1~2日乾燥させて完成です。葉も茎も使えますが、今年は家族に頼んだら葉がなくなってました。まぁ、これはこれでキレイだからよし。
本当はこれくらいがいいんですけど、チッ、今年は時期が少し遅かったゼぃ!
屋内に入れて飾りとして吊り下げてて、思いついたときに使います。
部屋に雰囲気が出て、いいインテリアになりますよ。
どうです?少し雰囲気あると思うんですけどね。。
使い方は簡単です。お風呂に乾燥させたセイタカ様を入れて、熱めのお湯を入れます。
丁度よい湯加減に冷めたら、お湯に浸かります。
翌日もその翌日も、計3日間同じお湯を使います。3日目が最も酵素が出るらしいのです。我が家は追い炊き機能がないお風呂なので、風呂湯沸かし器を使って温めます。
コツは60℃以上にしないこと。酵素が壊れてしまうから。
お茶に利用する
もう一つ、お茶にする方法もあります。
アトピー、胃腸病、鮫肌、癌、腎臓病、解毒作用があるそうです。
まぁ、お風呂で経皮吸収するか、お茶で消化吸収するかの違いってことね。
試しに飲んでみました。
味は、、、菊の香りが非常に強くて、少々苦いです。
何かのお茶とブレンドした方がよさそう。
食べ物に困ったら野菜として利用する
調べていくと、日々の料理として食している人がいました。ツワモノです。
こちらのサイトの中から、いくつかをご紹介すると、、
ベーコン炒め
シーチキン和え
納豆和え
ほぅーっ、どれも美味しそうです。春がきたらいくつか試してみたいと思います。
ちなみにこの方、いろんな雑草を食べておられます。少し毒のある位なら平気で試しちゃうし、レパートリーも多くてとても参考になります。
まとめ
いかがでしょうか。
セイタカアワダチソウに害はなく、むしろ薬として多くの効能があります。今ではネットで販売されているほどです。
ネイティブインディアンが重宝する薬と聞くと、なんだか神秘的~❤
それだけでハッピーな気分になってしまいます。
できれば9月のつぼみの頃に収穫しましょう。
吊り下げて乾燥させて秋~冬のインテリアにして、、、
風呂湯で楽しんで、、、
お茶にして楽しんで、、、
そして究極には、食に困った時のサバイバル野菜として使えるということを、お互いぜひ覚えておきましょう!