春にスーパーで買った生姜の余りを種イモとして植えたはずなのに、想像と違う葉茎が出てきたんですよ。
これが本来の生姜の葉。表面がつるつるして笹のようです。
我が家のは葉が幅広くて葉茎が毛で覆われていて。なんだろう、これは一体。。
生姜って大体60㎝位の丈のはずですが、私を余裕で超えて、他の野菜をグングン追い越して、丈2mを越え、プランターの主になっていました。写真の中で一番背の高いのがそれです。しかし、このときはまだ7月の半ばです。
10月に入ってこんな感じ。ひょろひょろおばけになりました。強風で折れるので、紐で支えてあげていました。
本当に生姜なの?と不思議なまま収穫期を迎えました。
葉だけじゃなく、生姜本体もかなり違っていました。生姜ってこんなんだっけ?
唯一右上の株だけそれっぽい他は、はっきりいって異種です。
かじってみたけど辛くありません。右上のそれらしい株だけが生姜辛いです。
それでも疑わずに芋を洗っていたとき、突然、これは菊芋だったと気がづきました。
そういえば春に菊芋を買ってたなぁ。どうやらそれを生姜と間違えて植えたんだと。
よく見れば風貌も全然違うのに!
こ、これはまさしく! 菊芋です。
さて、気を取り直しまして。
調べてみると、菊芋っていろんな意味で優秀な野菜でした。
まず、菊芋は健康食として注目されてますよね。イモだけど炭水化物を殆ど含まないので、ダイエット食としてもよきです。栄養についてはググってください。
元々は飼料用として日本に入ってきたので、ぶたイモ(豚)なんて別名もありますが、イヌリン(犬)が多く含まれます。洒落っ気もあります。
ちなみにイヌリンは、血糖値に良いとされる『天然のインスリン』と呼ばれます。
ですがわたくし、ズボラー菜園ser にとっていいのは、とても強い野菜だということでして。暑さに強く、寒さに強く。植えれば何年も冬を越して生き続け、芋を増やし続けるというのです。確かに!うちのも強かったので納得です。
知ってたら放っておけばよかったと思い、いくつかをプランターに埋め戻しました。来年の春にまた出てきてね。
まだありました。なんと、葉も使えたんです。
急いでゴミ袋から捨てた葉茎を取り出しました。ああ貧乏性な私。
葉の活用 その①
菊芋の葉にもイヌリンが多く含まれているそうですが、さらに葉にはセスキテルペノイド類と呼ばれる成分が含まれていて、巷で注目されています。乳癌に効くようですね。
では早速、いただきます!
てっぺんの柔らかい葉茎を取って洗います。
熱湯で2~3分茹でて、ポン酢:ごま油:すりごま=1:1:1 と和えるだけ。
で、簡単な一品のできあがりです。
少し癖がありますが、春菊と同類と思えば美味しいです。
葉の活用 その②
続いて、固い葉茎をお茶にします。
巷で売られている「菊芋茶」は、菊芋をスライスして乾燥させたものですが、「菊芋の葉茶」も菊芋茶と同じ効能があるそうです。
腸内善玉菌を増やして便秘、癌、アトピー、ダイエットに効くそうで、期待大です。
あああ、大量に出たゴミが一気に宝の山に!
まず、数日外で乾燥させます。葉がパリパリするまで。
茎は固いので、葉だけそぎ取ってビニール袋に入れます。これは先ほどの1束分です。
袋の中に手を入れて揉んで、ある程度細かくします。
フライパンで弱火で焦げないように水分を飛ばします。(少しでも残っているとカビが生えちゃうので)
結構嵩が減りました。
固い茎は、捨てるか、ハサミで細かくカットして、葉と同様にフライパンで炒って水分を飛ばします。葉と一緒に密閉容器に入れて常温保存。
小さじ1の茶葉に熱湯を注いで5分蒸らしていただきます。
お茶というより健康茶でしょうか。少し癖がありますがまずくはありません。
ゴボウ茶みないな味です。
ほうじ茶や玄米茶、麦茶など他のお茶とブレンドすると飲みやすくなるそうです。
体にはよいはずなので、せっかくだから無くなるまで飲み続けようと思います。
とはいえ、乾燥束はあと4つあるので、かなり長く楽しめそうです、トホホ。
まとめ
いかがでしたか?
生姜と思って栽培していたら菊芋だったので、損したような得したような、複雑な気持ちです。でも思いがけずいい経験をしました。
菊芋がこんなに簡単に育つとは知らなかったし、プランターでも結構な収量が採れるとわかりました。
芋以上に葉が大量に採れて、それも使えるのは魅力です。
来年は他の野菜を侵食しないように専用プランターで育てようと思います。
みなさんも、スーパーで買った菊芋の消費に困ったら、とりあえず土に埋めて放置しましょう!