企業DCの運用サイトから投資のヒントを得る

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 先日、私の企業DC(確定拠出年金)の配分をちゃんと見直しました。

 

これまでは、どうせ会社の制度だし、放っておけばいい位に思っていて、とりあえず減らなきゃよし、と元本保証型をメインに組んでいました。

 

企業DC導入当初のポートフォリオはこう。

・ニッセイ5年元本保証 100%

で、数年放置した結果、当たり前ですが変化なし。

 

実はこれ、横ばいならいいじゃん!ではありません。

市場の貨幣価値が年3%上昇していくのに横ばいということは、価値が減っているということです。100円でチョコレートを買うつもりで財布に入れておいたのに、翌年はチョコが103円になって買えなくなっちゃった、ということなんです。

 

そこで慌てて昨年、ポートフォリオを変えました。ただ当時も大して考えずに、元本保証と冒険型の商品を組み合わせとこう、位の軽い気持ちでした。

 ・xxx_外国株インデックス 30%

 ・xxx_国内株インデックス 20%

 ・野村_J-REIT 20%

 ・ニッセイ5年元本保証 30%

 

いや待って!老後に必要となる大事なお金をテキトーに運用していいのかな?それで改めて考え直しました。そこで出した結論がこれ一本。

 ・xxx_外国株インデックス 100% ←新規積立も100%これ

 

DCの運用サイトには参考情報がたくさん!

 改めてDCの運用サイトを見直すと、結構参考になる情報がありました。

企業DCの加入者の方は、今後の投資の参考にできると思います。

 

まず、ここ5年間のベンチマークを見てみました。スタート地点である5年前を100として、どのように推移したかを表しています。

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指標の簡単な説明です。

・NOMURA-BPI…国内債券市場全体の動向を反映

・FTSE世界国債インデックス…日本を除く先進国国債の動向を反映

・TOPIX...東証一部上場株の動向を反映(日本株のベンチマーク)

・東証REIT指数…東証に上場するREIT銘柄の動向を反映(国内不動産の指数)

・MSCIコクサイインデックス…日本を除く先進国の上場株の動向を反映

 

東証REIT指数は、変動幅が大きく、ここ数年は全てプラスで推移しています。

国内人口が減少する中で、不動産の価値がここまで上がったのは、時期的にオリンピック需要と思いました。なのでコロナを機に急激に落ち込みを見せています。

 

債権系の NOMURA-BPI と FTSE世界国債 はいづれも変化がほとんどみられません。

 

日本株の TOPIX は、2016年のリーマンショック時に、世界株と同様に落ち込みを見せた後、立ち直ってきましたが、世界の上場企業ほどドラスティックな好調は期待できないせいか、継続的な「伸び」にはなっていません。

 

その辺は、世界上場株の MSCIコクサイインデックス が堅調に伸びています。やはり世界をリードする企業で構成されていることもあり、勢いがあると思いました。

 

結論、やはり外国株が堅調だと思ったので、続いて外国株の銘柄個別で比較しました。

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いずれの指標もほぼ同じ動きをしています。多分どの投信商品も、メイン株の配分が似ているからだと思いました。となると、この中ではみずほ信託外株インデックスSが最もリスクテイクできている商品だと思えました。

 

今度は、不動産投資系で比較しました。

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先ほど、2020年に入ってからの J-REIT の落ち込みは、オリンピック延期によるものだと思ったのですが、このグラフによって世界的な落ち込みであると分かりました。

調べてみると、コロナの影響で資金繰りが悪化する企業が出始めたことで、不動産景気が落ち込んだ模様です。

 

こうしてみると、不動産投資は不景気に弱いことが見えてきます。

確かに、不動産は、企業の業績が好調な時の投資対象ですから、目下の企業業績に大きく影響を受けてしまいますね。

 

という訳で私は、勢いのあるグローバル企業のトップ集団の業績に頼ろうということで、外国株インデックス一本にスイッチングしました。

  

まとめ

いかがでしたか?

もしあなたが DC の運用サイトを使えるようでしたら、ラインナップから選択して見比べることができて、いろんな気づきが得られると思いました。

 

気付きが得られたら、それをヒントにさらに情報を検索することができますから、そのきっかけとして重宝するなと感じました。