(備忘)液体石鹸(リキッドソープ)の素の作り方

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■材料

・油:200g

・アルカリ(固形石鹸なら苛性ソーダNaOH、液体石鹸なら苛性カリKOH):(計算方法は下)

・無水エタノール:50g(油の重さの20~30%。消毒用エタノールを使う場合は、×0.87する)

           ※エタノールは鹸化促進が目的なので、なしでもいい

・精製水:100g(油の重さの50%。消毒用エタノールを使う場合は、×1.26する)

 

■作り方(リキッドソープ)

①耐熱容器に水を入れ、苛性カリを少しずつ入れ混ぜながら溶かす。

発熱するので60~70℃に調節する。

注意1)苛性カリは手に触れるのまずいので使い捨ての紙コップなどに入れて使う

注意2)必ず換気し、蒸気を吸い込まないこと

 

②レンジ対応の耐熱ボウルに油を入れ、60~70℃まで温める

 

③①を②に少しずつ加え、5分よく混ぜる

 

④エタノール少しずつ加え、泡がでてくるので抑えながら軽く混ぜていく。吹き出しそうになれば中断し、混ぜるを繰り返す。約20分。※火気厳禁!

 

⑤液体が重く半透明のジェル状になるので、冷めないうちに密封容器に入れる。

 * このレシピでは約900ml分の容器が必要

 

⑥半日~1日保温する。その後さらに2~3日置いて鹸化を促す

 

⑦苛性カリのついた道具は、お酢かクエン酸水をスプレーし中和した後、ゴム手袋をして台所洗剤で洗う。排水溝には絶対に流さないこと。

 

■必要なアルカリの量

 アルカリの量(g) = 鹸化価 ÷ 1000 x 油の量(g) ※鹸化価は下表を参照

 例)アボカドオイル200gで石鹸を作りたい場合(苛性ソーダを使う)

  アボカドの鹸化価=137.6 ※下表より

  必要な苛性ソーダの量 = 137.6 ÷ 1000 x 200 = 27.52g

  鹸化率100%(油を完全に石鹸にする)には、27.52gの苛性ソーダが必要。

  鹸化率80%(20%の油が石鹸にならずに残る)にしたいなら、27.52g×0.8≒22gの苛性ソーダが必要。

 

■鹸化価一覧

  • 苛性ソーダ=水酸化ナトリウム=NaOH
  • 苛性カリ=水酸化カリウム=KOH
植物油脂 鹸化価(NaOH) 鹸化価(KOH)
アボカドオイル 137.6 192.7
亜麻仁油 137.5 192.5
アルガンオイル 137.6 192.7
あんず油|アプリコットカーネルオイル 137 191.8
えごま油|しそ油 137.7 192.8
オリーブオイル 137.4 192.4
カレンデュラシードオイル 137.8 192.9
クルミ油|ウォールナッツオイル 137.3 192.2
カカオバター 138.8 194.3
グレープシードオイル 137.3 192.2
ココナッツオイル|ヤシ油 178 249.2
ごま油|セサミオイル 137.3 192.2
米油 138.5 193.9
コーン油 137.6 192.6
シアバター 136.8 191.5
スイートーモンドオイル 136.8 191.5
大豆油 138.5 194
チアシードオイル 137.9 193.1
月見草オイル 137.5 192.5
椿油 136.7 191.4
菜種油 135.9 190.3
ニームオイル 137.1 192
パーム油 141.8 198.6
ひまし油 129.9 181.8
ひまわり油(高オレイン型) 136 190.3
ひまわり油(高リノール型) 137.1 191.9
ヘーゼルナッツオイル 136.5 191.1
紅花油(高オレイン型) 136.9 191.6
紅花油(高リノール型) 137.2 192.1
ヘンプシードオイル 137.1 191.9
ホホバオイル 65.2 91.3
マカダミアナッツオイル 139.3 195
モリンガオイル 133.3 186.6

 

■使い方

リキッドソープの素は固形(半ジェル状)。使う時は、水で3~4倍に薄める。

例)リキッドソープの素100g:水300~400g

 

すぐには溶けないので数日寝かせれば出来上がり。