【室生の旅】心も体も温まる『ろぐ空(からっぽ)』

久々に輪行の一人旅をしました。奈良県宇陀市の室生巡り。

予定していたランチ店が休業で、たまたま近くで営業していたお店が、とってもとってーも良かったので、紹介します。

 

『ろぐ空 - からっぽ』さんです。

 

バラに囲まれた入り口。5月になると白いバラが満開になるそうです。

営業日はスウェーデンの旗が出ます。黄色いハンカチのようにね。

自転車ラックはないので、柵に適当に立て掛けて止めます。

 

中には立派なログハウスが建っていて、靴を脱いであがると、2~3のテーブルがあるアットホームな空間。笑顔でご夫婦がお出迎えしてくれました。

 

地元にも愛される「おまかせごはん」

テーブルの上のメニューを見てびっくり。ランチ500円ですかっ! 食後のドリンクも100円って…。『酵素ジュース』が気になってしょうがない…😂、でもまず、ランチを頼まなくちゃ。

 

「”おまかせごはん”ってなんですか?」

「毎日決まってないの。その日にあるもので作るからおまかせ♬ 量も日によって違うしね。そういうゆる~い感じの500円。『野菜だけカレー』も毎回具も味も違うのよぉ~。だって私、味見しないから(笑)!」

「えぇー!?」

 

「ここはね、お店に来てくれる色んな人で支えられててね。野菜とか食材をたくさん持ってきてくれるの。それでランチ作ってるのよ。

 

奥さんがお喋りしている間に、カウンターの向こうでご主人が黙々とランチを盛り付けておられます。

 

そして出てきたのがコチラ。ボリュームすごー!

今日のおまかせは、地元の野菜オンリー。薄味仕立てで、野菜の旨味がより感じられます。ゴーヤの炒め物、茄子の煮びたし、四角豆のサラダ、かぼちゃの煮付…

 

一番大きなお皿、マコモダケとスギタケのバター炒めは、食感も味も最高でした。

 

なんだろう?エリンギにしてはシャキシャキするなぁ。初めての食感です。マコモダケは、キノコじゃありません。田んぼの横に生えてるこんなヤツだそうです。

 

 

スギタケはこちら。山で見かけたら、怖くて絶対に触らんヤツだ。人の知恵ってすごいよね、何でも食べちゃう。キノコの味がすごくして美味しかったです。

 

「にしても500円って安いですねぇ。」

「お店を始めるときに、近所のお年寄りに食べに来て欲しいって思ったの。500円ならコイン握りしめて気軽に来れるかなって。お釣りの計算も面倒じゃないしね(笑)。ゆる~いのが好きなのよぉ。この店が続く限り、ずっと500円のつもり♬

 

いいなぁ、ゆる~い感じ。

ご主人が石窯で焼いてくれるという『いなかピザ』、次回はこれを食べたいな。

 

気になっていた酵素ジュースは

地元で獲れたもので作った、何種類ものジュースの素が、棚いっぱいに並んでいて…好きなのを選んで作ってもらいます。こういうの、すっごく楽しい!

 

よしまるは完熟スモモをホットで頂きました。(酵素が壊れない程度の温度です)

 

 

自由!どこまでも自由!

奥さんの話を聞いているうちに、ここは自由を愛する場所だとわかってきました。

 

数年前から始めた編み物、これは作りかけ。(素敵な笑顔に目がいっちゃう)

 

色んな人が持ってきた毛糸を、奥さんが好きなように編んで、足して、繋げていったら…セーターになるんだって(笑)!そんなの聞いたことないよ🤣

ご自身も、この先どうなるのかわからなくて…でも、ただただ楽しいんだって。

 

楽しさがセーターに乗り移って、独特の色あい、立体感、この世に一つしかない作品になっていました。(2階のギャラリーにたーくさん置いてあります)

 

どこからか歌声が聞こえてきました。お客さんが、おもむろにウクレレを取り出して、テラスで弾き語り練習を始めております。

 

ここでは、みんなが楽器を持ち寄って、好きに演奏するんだって。プロもいれば初心者もいて。上手い下手関係なし、みんなウェルカム、楽しもうねって空気がすごくいい。よしまるもウェルカムしてもらいました。

 

みんなが自由に集う場所。

帰りはご主人が門の外までお見送りしてくれました。優しさを感じます。

ろぐ空(からっぽ)さんは、室生寺、龍穴神社をさらに進んだ先の、道沿いにあります。是非立ち寄って、自由とまったり~の癒し空間に浸ってみてください!