【室生の旅】神秘の湖『龍王ヶ淵』

久々に輪行の一人旅をしました。奈良県宇陀市の室生巡り。

近鉄榛原駅で下車し、最初に向かったのが、龍王ヶ淵です。

 

大和富士と呼ばれる額井岳の山腹にある、湧水でできた自然池です。澄んだ水が湖面に木々や空が映しだす「水鏡」が美しい、神秘の湖といわれています。

 

 

基本、車でのアクセスらしく、サイクリング情報が殆どありません。バイク乗りが「神経擦り減った」と書いており、逆に怖いモノ見たさで行ってしまいました(笑)。

 

裏ルートの入口まで

今回も自転車NAVITIMEの呪いにより、過酷な道に誘われました。後日、別の全うそうな道を見つけたので、今回のは勝手に裏ルートと名付けました。表ルート?は最後に紹介しています。

 

近鉄・榛原駅からのアクセスです。

 

駅の北口から出る道が、国道165号線です。

右手の近鉄線と並行して、北東(三重方面)へ約4km走ります。

左手のコーナンを通り過ぎ…

 

2つめの信号を左折。

後ろに戻る感じでカーブを登った先に、篠畑神社の鳥居があります。ここが裏ルートの入り口。右に入ります。

 

大変なのはここから💦

ここからいきなり斜度10%からスタートするので、ウゲッとなります。

 

坂ってそうじゃないですか? 少しずつキツくなると体が順応して、気持ち少しはラクに登れるのに、一気に上がると、もうダメ~ってなります。

 

Googleマップから道が消えました。。そこから先はこんな道です。熊野を思い出します。雨が降った翌日…というだけじゃありません、路面が苔生してるから、常時こんな感じっぽい。大きな枝や石がたくさん転がっていて、滑ります。

 

サイコンで斜度18~22%が1.5kmほど続きます。キツイ上に滑りやすくて、タイヤが空転しまくり。もうアカン! 足付きです。。誰か空転しないコツを教えて~!

 

6.4kmの最短コースですが、なかなかの山道です。一部の地元の人が使う道じゃなかろうか。。誰ともすれ違わない真のボッチライドでした。

 

突き当りまで登り切ったら右折、あとはラクチン。

 

「駐車場」の立て札に自転車を地球停めてと。

 

がんばった甲斐があった~!

530㎡の小さな湖ですが、がんばった甲斐がありましたよぉー

 

 

風があると、水面が白くさざ波立って、それも綺麗です。でもやっぱり、風が止んだ時の水鏡は感動的で…思わず息を止めました。息をすると、風が起こってしまいそうで。澄んだ湧水の鏡には、木々の色がリアルに映ります。

 

ベストシーズンは5月の新緑の季節、風が少ない早朝を狙うのがよいそうです。

 

もっと女らしく!

散歩に来ていたおじさんが、湖を背景に写真を撮ってくれるそうです。親切に感謝。指示された場所に立ちました。

 

「はい、ポーズ♬」 よしまる、いつもの走るポーズ🏃

「違う違うー、前で手を組んで」

「手を組む…ですか?」わからず腕組み

「ダメ!もっと女らしく」まさかのダメ出し💦女ですが…女ですが… 

「女らしくって、どうすればいいですか?」

「はぁー(溜息)。こうやって前で手を組んで。体は少し斜め向く!あっコラ、斜めすぎ。控え目に微笑んで。」こんなに注文されたの初めてだー!

 

出来上がった作品。女らしいでしょうか?🤣

 

よしまるは女だから、”女らしく”を意識しなくても女なわけで。だから意識したことないのよね。女らしくって言われると、どうしていいかわからんー(笑)!

 

とまぁ、笑い話なのですが、ふと真面目に考えてしまいました。母親らしく、先生らしく、日本人らしく、人としてとか、「~らしく」を人に強いると、言われる方は戸惑うよなぁ。そういう言葉は、使わないようにしよっと。

 

当然のことながら、帰りの下りは超~怖かったです。

 

(参考)表ルート

表ルート?10kmコースを紹介します。

 

国道165号を更に2kmほど先に進み、県道28号へと左折します。このルートの方が、Googleマップを見る限り、路面状態はよいです。裏ルートと比べて、同じ高さを1.5倍の距離をかけて登るので、坂も緩いはずです。

 

龍王ヶ淵。地元の人の話では、数年前は地元人だけが知る無名の湖だったそうです。

アマチュアカメラマンの間で知られるようになり、今では奈良の観光HPや駅のポスターに使われる、絶景スポットです。それでも人はまばらで、凛とした空気を放つ素敵な場所でした。