お次は本日最大の難関「丹生都比賣神社」ですが、想像を絶する坂でヘロヘロになりました。ネットに情報が殆どないので参考になればと思います。
事前に拾った僅かな情報だと、今回のルートには2つの峠がありそう。丹生都比賣神社 と くしがきの里。
今回のルートはこちらです。
実際に走った女性の記事には、「夫を恨む」とか「(要約)足をつかずに登りきらなくては!と必死に走った時期もあったけど、途中で止まりながら走ったら景色を楽しめました」とあって、そんなに大変なのか…とビビりました。
もう一つの「くしがきの里」を検索すると「鍋谷峠」という日本屈指の峠 というのが見え隠れ。なんかヤバい気配が。。
1日に2つも峠はムリだって…と心が拒否ってきます。で、どちらか断念するとなると、くしがきの里です。11月頃に家々の軒先で干柿が並んで美しく、山の紅葉もあいまってすごく景色が良いそうなのです。その頃がベストシーズンだから、今回はムリしなくていいよ。と自分に言い訳します。
ということで、しゃぁなく丹生都比賣神社を目指します。。
苦行、苦行、どこまでも苦行…
丹生都比賣神社…「〇〇峠」みたいに峠の文字はないし、ひょっとしてそれほどキツくないのかも…と僅かな希望(願望)をもちつつ、でも覚悟してたんですけどね、正直これほど辛いとは。トップチューブに汗がポタポタ落ちて、もうただの苦行。
後述しますが、よしまるも足を着かずに登りきる羽目になったので、途中の写真を何も紹介できませんが、この大変さをどうにかしてお伝えしたいと思います💦
坂に突入してから約8km続く上り坂、平坦部なし、ひたすら終わりが見えません。平均斜度11%超ですから!それって先日「死ぬ」と叫んだ小関越えよりヒドイじゃん!
途中斜度5%もありましたがほんの少しで。もうね、こんなんはかわいいものに思えてきます。よしまるはドMなのでしょうか?
ヒィヒィ漕ぎ続けてる先に、斜度15%が追い打ちをかけます。立ち漕ぎを余儀なくされ疲労がピーク!私今何してるんだっけ?…と思いながら細糸1本で繋がる気持ちが頼みの綱です。
足を着いたら最後、もう進めないだろう、という強迫観念で降りられない
結局よしまるは足を着かずに登り切ったのですが、それは先程の記事「足を着かずに登りきらねば!という意地」とかじゃありません。足を着いた時点でジ・エンド。この坂をスピードゼロからペダリングは絶対ムリ!!と五感が訴えてきます。ネガティブ系予感は大体当たるんですよ(-_-;)。まだまだ先は長いのに、今降りたらヤバいって。この強迫観念でどうしたって降りられなかった結果、走り切った感じです。
くねくね。。くねくね。。
スキルも体力もないよしまるは、この斜度で時速4~5km/hの低速では安定して乗れません。対向車を気にしながら2車線にまたがって蛇行するしかありません。これをクネリングといいます(よしまる造語💦)
心頭滅却
ギラギラ照り付ける太陽、キツイ坂、足辛い…こうなるともう別のことを考えるしか。。なるべく顔を上げて景色を見るようにします。よく見る山の風景なのに、無理矢理「あぁステキ」と思う努力をします。
Point! ヒルクライムは顔を上げて走る方が楽なんだそうです
後で知ったのですが、この坂は「笠松峠」という峠の名を持っていました。。
やっぱり峠だったんかーい!
男女のペアがスイスイ抜いていく。。。
よしまるが必死の形相でクネリングする中、男女のペアが息も切れずに「こんにちは」と爽やかな笑顔でスイスイ抜いていきました。
男性に抜かれるのは日常茶飯事ですが、滅多に出会うことのない女性サイクリストからの「笑顔で『こんにちは!』」と言われて、癒されました。
その上、キレイなフォームでさっそうと横切る姿はすごくカッコよくて、「うへぇ~、こんな超人もいるんだ」と驚きと羨望で見てしまいました。世の中にはそういう人はワンサカいるかもしれませんが、よしまるには尊い存在でした。
最後1キロは下ってゴール!
残りあと1キロとなったところで、突然下り坂になります。
「ちょっとぉ!必死で上ったのに下るの?」とツッコミながら、ウソのように気持ちよいので有難や~。そのまま下り続けて丹生都比賣神社にゴールしました!
いやぁ疲れました。こんなに疲れたのは初めてです。あと半年は「峠」はやめとこうと思いました。
所要時間目安:距離7.9km。斜度7~15%を4~10km/hで走って約50分
10:30 丹生都比賣神社に到着!
ヘロヘロと鳥居をくぐるとサイクルスタンドとQRコードがありました。
おっ、先程の男女ペアが座っています。ヘルメットを外した女性は美人で、よしまるを見て「さっきの!」とにっこり。超癒し~!
「息も切らさずスイスイ登っていかれて、本当にすごいですね。フレームもこんなに太くて重そうなのに。。かっこいいです!」
すると女性から意外な一言が返ってきました。
「このロードバイク、電動アシストなんですよ💦」
なんと、電動アシスト付ロードバイクだった!
隣で疲れた表情で座っている相方の男性は普通のロードバイクで、一緒に走るために女性に高額の電動アシストロードバイクを買ったそうです。わかるよその気持ち。こんな素敵な女性だもの、一緒に走りたいよね。
さてさて、こちらの神社も世界遺産で、朱色の橋や建物が鮮やかでしたが、なぜかよしまるが気に入ったのはこの石段です。年季の入って趣がありました。
そしてここで、先程の相方男性からうれしい情報をもらいました。
「くしがきの里」はここ(丹生都比賣神社)と比べものにならない位、楽に行けるとのこと。危惧していた鍋谷峠はくしがきの里の先にあるので通らないよと。
よっしゃ、くしがきの里も行こう!
帰りは上りからスタート、心に余裕あり!
ちなみに、帰路は最後1キロの坂を逆に上ることになりますが、この長い上りを走る中で、楽に上るコツのような感覚をなんとなく掴めたおかげで(もしかするとそんなに斜度もキツくなかったかもですが;)、負担なくコンプリートし、あとはひたすら7kmを気持ちよく下りました。
こんなにいい景色だったなんて。
この時期、至る所で彼岸花が咲いていた他、異常気象のせいか、柿畑はどこも鈴なりで景色を彩っていました。今年走るなら今がおススメかもです!
→ 紀ノ川編③ に続く
→ 紀ノ川編① に戻る