和歌山紀北エリア② 丹生都比賣神社、笠松峠、大変すぎてヘロヘロ…

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お次は本日最大の難関、丹生都比賣神社 ですが、想像を絶する坂で、ヘロヘロになりました。ネット情報が殆どないので、参考になればと思います。

 

事前に拾った僅かな情報だと、ルートには2つの峠がありそう。丹生都比賣神社 と くしがきの里

 

今回のルートはこちらです。

 

実際に走ったという女性の記事には、「夫を恨む」とか「(要約)足をつかずに登りきらなくては!と必死に走った時期もあったけど、途中で止まりながら走ったら景色を楽しめました」とあって、そんなに大変なのか…とビビりました。

 

もう一つの「くしがきの里」を検索すると「鍋谷峠」という日本屈指の峠 というのが見え隠れ。なんかヤバい気配が。。

 

1日に峠2つはムリだって…心が拒否ってきます。で、諦めるとしたら、くしがきの里だな。11月頃の景色が良さそうだから、後でいいや。

 

ということでまずは、丹生都比賣神社を目指します。

 

苦行、苦行、どこまでも苦行…

丹生都比賣神社…峠の文字は見あたらないし、希望あんじゃね?と、少し期待したオイラがバカでした。正直これほど辛いとは…トップチューブに汗がポタポタ、もうただの苦行

 

後述しますが、よしまる、足を着かずに登るしかなく、途中の写真を何も紹介できません。が、この大変さをどうにかしてお伝えしようと思います。

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約8km、ひたすら続く上り坂、終わりが見えません。平均斜度11%の、ひでぇ坂でした(おっと口が悪い)。死ぬ~って叫んだ小関越えよりヒドイじゃん!

 

おっ、楽になった(5%)…と思ったら一瞬で。よしまるドMなの?

ヒィヒィ漕ぎ続けると、斜度15%が追い打ちをかけてきて、立ち漕ぎ、そして疲労がピーク! 私今何してるんだっけ? 細糸1本で繋がる気持ちが、頼みの綱です。

 

足を着いたら最後、もう進めないだろう、という強迫観念で降りられない

よしまるが足着きなしで登ったのは、意地ではありません。足着きしたらジ・エンド。二度と乗れないよって、五感が訴えてきます。ネガティブ予感は大体当たるんだー(-_-;)。まだ先は長いのに、今降りたらヤバいって! この強迫観念のせいで降りられず、結果、走り切っただけでした。そういうの、あるでしょ?

 

くねくね。。くねくね。。

スキルも体力もないよしまるは、この急坂をスイスイ走れず、かといって低速だと安定しません。対向車を気にしながら、2車線にまたがってクネリング走行です(よしまる造語)

 

心頭滅却

ギラギラな太陽、キツイ坂、足辛い…もう別のことを考えるしかないのよ。顔を上げて「あぁステキな景色❤」と思う努力をしました。

Point! ヒルクライムは顔を上げて走る方が楽なんだそうです

 

後で知りましたが、この坂は「笠松峠」という峠の名を持っていました。

やっぱり峠だったんかーい!

 

男女のペアに爽やかに抜かれ…

よしまるが必死の形相でクネリングする横を、男女のペアが「こんにちは!」と爽やかな笑顔で、スイ~っと抜いていきました。

 

男性に抜かれるのはいつものことだけど、希少な女性サイクリストからの「笑顔で『こんにちは!』」は、同じ女性でも癒されますねぇ~。

 

疲れを微塵も感じさせない美しいフォーム…「うへぇ~、かっこいいな。こんな超人もいるんだ」と驚きと羨望で見てしまいました。世の中にそういう人はワンサカいるかもしれませんが、よしまるには尊い存在でした。

 

最後1キロは下ってゴール!

残りあと1キロのところで、突然下り坂になります。

「ちょっとぉ~、必死で上ったのに下るの?」とツッコミながらも、気持ちいいからイイや。そのまま下り続けて丹生都比賣神社にゴールしました!

 

いやぁ、こんなに疲れたのは初めてだよ、あと半年は「峠」やめとこ。

所要時間目安:距離7.9km。斜度7~15%を4~10km/hで走って約50分

 

10:30 丹生都比賣神社に到着!

ヘロヘロと鳥居をくぐると、サイクルスタンドとQRコードがありました。

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おっ、先程の男女ペアが座っています。女性の方は美人で、よしまるを見て「さっきの!」とにっこり。超癒し~!

 

「息も切らさずスイスイ登ってて、本当にすごいですね。フレームもこんなに太くて重そうなのに。かっこいいです!」

 

すると女性から意外な一言が返ってきました。

「このロードバイク、電動アシストなんですよ💦」

 

なんと、電動アシスト付ロードバイクだった!

隣で疲れた顔で座っている相方の男性は、普通のロードバイク。彼女と一緒に走るために、高額の電動バイクを買ってあげたそうです。わかるその気持ち。こんな素敵な女性だもの、一緒に走りたいよね。

 

さてさて、こちらの神社も世界遺産で、朱色の橋や建物が鮮やかでしたが、でもなぜか、よしまるが気に入ったのはこの石段。年季が入って趣がありました。

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先程の相方男性からうれしい情報をもらいました。

「くしがきの里」はここ(丹生都比賣神社)と比べものにならない位、楽に行けるとのこと。心配していた鍋谷峠は、くしがきの里の先にあるから、通らないよと。

 

よっしゃ、くしがきの里に行っちゃるぜーぃ!

 

帰りは上りからスタート、心に余裕あり!

ちなみに、帰路は最後1キロの坂を、逆に上ることになりますが、この長い上りを走る中で、楽に上るコツというか感覚をなんとなく掴めたおかげか、負担なくコンプリートし、あとはひたすら7kmを気持ちよく下りました。

 

こんなにいい景色だったなんて。

この時期、至る所で彼岸花が咲いていた他、異常気象のせいか、柿畑はどこも鈴なりで景色を彩っていました。今年走るなら今がおススメかもです!

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紀ノ川編③ に続く

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