WAKAYAMA800山岳Pも完走・最後は生石高原と千葉山!

前週にWAKAYAMA800の55ポイントを制覇したものの、山岳5ポイントがあと2つ残っていました。期限の3/21を目前にした週末、ポイントゲットしに行きました。

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JR海南駅まで輪行してスタートです!

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最初に向かう生石高原は、よしまる史上最高難度。斜度は常時10~13、最大16%の坂が約6km続くという前情報に、半ば行く気が失せていました。でもポイントが欲しい。。そして見つけた 黒沢牧場経由で迂回した人の記事

 

この西ルートは、東の王道ルートと同じ高度で距離が2倍。それだけ坂が楽になるわけです。ラッキー♪ と思いきや、実際はそうはならず、斜度20%越えが5回もくる、王道よりずっと過酷な、ありえへんライドとなりました。

迂回路のはずでは?迂回路…迂回路…迂回路…

 

その後の千葉山は、平均斜度7%の中級コース…のはずが、デジャヴがありました。WAKAYA800よ、最後まで楽に終わらせてくれないのね…。なので今回は、武者修行ライドとなります。(途中で低難度ルートも紹介します!)

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受難の予兆、まぁまぁ坂

酷道で有名な 国道424号線 は、今は舗装工事が進み、気持ちよく走れます。でもあれ?坂キツイ… 斜度7~12%のつもりが... 想像してたのとちがう。

 

この、なんかちがう現象 、サイクリング現場ではよくあることなんですねぇ~。自転車NAVITIME君の予想との乖離が、現場では度々起こるという… 恐ろしいですねぇ~。これを?私達は?自転車NAVITIMEの呪い と呼んで、いるんですねぇ~。

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ~

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またかーっでもポイント欲しい… 約5kmのクネクネを超マイペースで登りました。

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黒沢牧場の看板に「話が違うじゃんよー!」と文句をぶつけて進みます。

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その後はしばしのゆったりライド、生石高原の看板が見えたら、県道184号線へと左折し、いよいよ本番。いつも坂のはじめに感じる、不安の混じった感覚に襲われます。

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ありえへん坂 Part1

また「生石高原」の看板。今度は左後ろに折れましょう、とあります。

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傍らの建物は、有田川町消防団の器具置き場。その先に道。NAVITIMEも、看板も、誰もがよしまるに「左をゆけ」と示し、純真な心は一瞬も疑うことなく進みました。それが運命の分かれ道だとも知らずに。。

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ちなみに、今回走ったのは最短コース。先程の分岐点を県道184号線沿いにそのまま進んでも着きます。距離は2倍になる分、坂が緩くなります。少しでも楽に生石高原に行きたいなら、こっちのルートがおススメです。

 

受難

話は戻って。ほどなく、道幅が軽トラ1台が通れる程に狭まり、落ち葉や小石で覆われた悪路となりました。 ガードレールもない、熊野古道を彷彿させる林道です。

 

坂がどんどんキツくなります。

14%…さすが生石高原、楽させてくれないなぁ。

17%…あれ?最大16%じゃなかったっけ?

19%…20%... 息が…足が…死ぬー! はぁー、ありえへん。この道本当にあってる?

 

イヤホンで音楽聴いててよかった。心頭滅却しながら必死で登ると、次は一気に下ります。すると下った先に なんじゃこりゃ~光景が!前日の雨で道幅一杯に広がる巨大な水溜り。枝を拾って計ると、深さ5~10cmの水溜りが5mは続いています。

 

よしまる、自転車を降りてしばし茫然。。頭真っ白。。

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自転車を担いで脇の斜面を通ろうとしたら、滑ってドボンしかけて断念。退路は激坂、気持ち的にムリ。足首浸かって歩いて渡る?それもムリ。また茫然…

 

もう覚悟を決めるしかない、自転車で強行突破だぁぁー!

(もうこの時点で正常な思考ができません)

 

少し下がって…徐行距離を確保。加速して一気に水へ突入~!

バッシャァーッ、底の石で滑ってヒヤッとしながらも、運よく向こう岸に着きました。これは猛烈に達成感ありました。

 

水溜りの先にはまた坂…でも、気持ち新たに走り始めました。

ところが受難は続き、そんなよしまるの頑張りをあざ笑う、2度目の斜度20%超え。1度目でドM調教されたよしまるが必死にクリアすると、3度目の20%超え…もう脚が限界です。立ち漕ぎで登りきると、目の前にまた同じ坂が!!! とうとう心折れて自転車を降りました。なんてところに来てしまったんだよぅー。

 

しばし呼吸を落ち着けて、自転車を引いて登っていると、傍らにフキノトウの群生が広がっています。春だなぁ、可愛いなぁ… あーぁ、もっと前から歩けばよかった。

 

たくさん生えているので、いくつか採らせてもらって、家で天ぷらにして食べました。ごめんなさい。でもすごく美味しかったです!

 

自転車を引いて登るのって、とても疲れるんだって、この時思い知りました。ポタポタ歩いて…マシな所は乗って…を繰り返して、やっと着いた生石高原。

もう1回行こうと言われても、絶対に行かないと思う。

 

山の家おいしで、1時間半も居座る

辺りは霧がかってて…標高約900mにいるんだなぁ。ここからの見晴らしは絶景で、金剛山や淡路島も望めます。(一緒に食事したおじいさんが教えてくれた)

 

おススメの新鮮卵かけご飯セットでお昼にしました。

 

万能と思ってたカステリジャージでさえ放出できないほどの、大量の汗を掻いたらしく、ジャージはグッショリ。体が冷えてきました。

 

お蕎麦の温かい汁が沁みます。でも疲れて食欲がありません。水は欲しいのに、ご飯が喉を通りません。最後は残してしまいました。

 

暖炉の前に座って、テーブルに顔を埋めてへばっていると、御年82歳のおじいさんと仲間たちが、よしまるにお茶を出してくれました。しばし談笑。

 

「姉ちゃん相当疲れとるね…」おじいさんからみれば姉ちゃんね^^;

ここまでの道のりを話して、驚くおじいさん達。

 

「この近くに住んどるわしの友達、すごく元気でなぁ。健康の秘訣が自転車なんやと。毎日この坂をママチャリで登ってくるんやけど、歩くみたいにゆっくりでな。そんなんで体にええんやて。貴女と比べたらずっとレベル低いけどな。」

 

おじいさん、知らないと思うけど、それって仙人並みにスゴイんですよ。80歳過ぎてママチャリで毎日激坂登ってるって、どんだけ~!

 

おじいさん達が去った後も、よしまるは疲れすぎて立つ気になれず…追加でコーヒーを注文して、長~いこと居座りました。暖炉の炎に癒されます。

 

 

ありえへん坂 Part2

暗くなる前に帰らないと。。しゃぁない、もうひと踏ん張り。

 

さっき上がってきた、落ち葉で湿った急坂は、下りに転じると恐怖です。ガードレールがないので、山側に寄ってゆっくり下り、千葉山に向かいました。

 

ところが、千葉山にも 自転車NAVITIMEの呪い がかけられていました。

また変な道に連れて行かれ、5度目の斜度20%超え(-_-;)。はい全部歩きました。

 

人がすれ違えるかってほどの幅の急坂を、よしまるのスキルで走れるわけありません。それが終わるとまた林道。やっぱりこのルートなんか変。

 

案の定、林道を抜けると大通りに合流。この広い道が正しいルートだったんだろうな。

 

最後は斜度9~12%をしばらく走ってゴール。

うれしさのあまり、一人ガッツポーズしました!

9月から本当によく頑張ったなぁ。自分を褒めました。

 

頭空っぽで写真撮り忘れたけど、ポイントは抜け目なくゲットです。

この嬉しさを誰かに伝えたいけど…ここは電波が入らず、孤独です。

藤並駅まで下って、輪行して帰りました。

 

おまけエピソード

余談ですが、千葉山から藤並駅に下る途中の、通行止めでのエピソード。

前日の大雨で土砂崩れがおき、10m以上道が塞がっていました。道幅いっぱいに、土砂が詰まった径1m位の巨大な土嚢がズラーっと、向こう側まで並んでいました。

 

ここへきて行き止まりかぁ。でも、戻る体力も気力もないです。ここ渡らせてくれないかなぁ。上方のユンボのおじさんに大声で声をかけますが、気づいてもらえません。

 

おじさんの軽トラに乗せてくれないかなぁー。ヨコシマな願望が頭をよぎります。迷った末、自転車を担いで土嚢の上を渡ることにしました。

 

あと土嚢1つの所で「コラァ―!」上方からユンボのおじさんの叫び声。ビクーッ!「あぶないぞー、戻れ、戻れ!」

 

疲れ切って脳みそまでチュルチュルのよしまるは、正常な思考ができません。

「(逆ギレ)ムリ!もう体力限界で、戻って坂上がれないもん!」

そしてアイコンタクト、傍らの軽トラをチラッ。

「(心の声)コレに乗せてもらえませんかねぇー?」

 

「…… あぁ、もう行っていいよ。次からはダメだよ」

「あ、ありがとうございます💦」

無事、向こう側に着いたのでした。

 

最後までハチャメチャな一日でございました。和歌山県さんすみません。でも、こんな偉業を達成できて、よしまるは幸せ者です。9月からこれまでの、現地での素敵な出会い、素晴らしい景色、思い出をいっぱい、ありがとうございました。