前回に続き、さつまいものクズ活第2段です。蔓(ツル)の活用です。
前回(茎の活用はこちら
今回も、共同菜園でサツマイモを収穫して出た、大量の葉・茎・ツル の山から、蔓(ツル)を持ち帰りました。
ちなみにツルとはこの部分です。葉茎は柔らかくて食べられますが、蔓はとても硬くて食べ物にはなりません。
この蔓の部分、よしまるは、大きく2通りの活用がいいかなと思っています。
一つは、リースやカゴを編む。もう一つは、焼酎を作る、です。
リースを編んでみた!
サツマイモの蔓でリースを作るには、いくつか工夫が必要です。
一般的に、リース土台に使われるのは、藤、山葡萄、キウィ、葛などで、いずれも木質系のツル植物ですが、これらは固いので、水に浸けて柔らかくしてから加工するのが、面倒です。
一方、サツマイモの蔓は草系で、収穫後しばらくは柔らかいので、そのまま簡単に加工できます。その反面、乾燥すると水分が抜けて、リースがスカスカに、崩れやすくなります。そうならないよう一手間をかけます。
共同菜園の蔓は、金時、紅あずま、安納芋で、色も紫や緑が混在しています。
おすすめは、蔓が紫色のもの。仕上がりの色ツヤが全然違います!
ポキっと折れないためのポイント
もうひとつ。
草系の蔓とはいえ、茎の生え際や蔓の分岐点は節だって固く、曲げづらいです。無理して曲げると折れたり、角張った仕上がりになり、見栄えが悪くなります。
そこでよしまるは、節の部分を丁寧に削いで均しました。指で触ってゴツゴツしないようにします。結構な手間ですが、これで仕上がりが断然良くなりました。
編み方のポイント
色々な編み方を試して、前述のさつまいもの蔓の性質を生かすには、これがベストだな、と思ったやり方を紹介します。
1.似た長さの蔓を3本取って、先を揃えず少しずらした状態で輪ゴムかヒモで固定し、そこから粗く三つ編みします。作りたい輪になるまでの長さを編みます。
2.輪にして、(右利きの場合)左手で重なる部分をしっかり持ったら、固定ヒモをほどき、右手で余った蔓を一本ずつ巻いていきます。巻き終わりは三つ編みの中に入れ込みます。
3.あとは、好みのボリュームになるまで、蔓を追加して巻いていくだけです。
ポイントは、きつめに巻くことです。前述のように、乾燥するとツルが痩せて隙間ができ、スカスカに崩れやすくなるからです。ある程度乾いた時点で、柔らかい蔓が余っていれば、隙間を埋められますが、その頃には、取り置いた蔓もカピカピで使えません。作る時点できつめにしっかり巻くのが、安定したリースを作るコツです。
よしまるは、1度乾燥させたリースに、柔らかくした蔓を挿入して巻く、それを2度行いました。手間だし時間もかかるけど、しっかりした仕上がりにするコツです。
紫の蔓で作ったものがこちら。
緑の蔓も紫の蔓も、乾燥すると茶色になりますが、紫の蔓はこのように、赤みとツヤを帯びた、高級感のある仕上がりになるので、おすすめです。
巻く方向は、時計回りと反時計回りを半々にしましたが、一方向に揃えるとこんな感じになります。
気力の続く限り作り続けたら、5つできました。大きいのは直径50cmの大作なので、玄関がすごくゴージャスになりました♬ 1つは千日紅のブーケをくれた中村のおばあちゃんにプレゼントしようと思います。どなたか欲しい方には差し上げます!
もう一つの使い道、焼酎はどうなの?
M山のおじいちゃん情報では、蔓で焼酎が作れるのだとか。作り方はとてもシンプル。一升瓶に蔓をギュウギュウに詰めて水で満たしたら、お日様の当たる場所に置いておく。するとある時フタがポンッと飛んで、焼酎のできあがりなのだそうです。
本当にできるのかな? だったらスゴイよね~。あぁ、作ってみたい、作ってみたい!
ところが、ネット調べても蔓で焼酎を作れるなんて情報は見つかりません。
参考に、市販の芋焼酎はどうやって作るか調べてみると、さつまいもを蒸していました。こうなったらダメ元でエイヤー!よしまるなりに考えた方法でトライしてみます。
1.水でよく洗って適当な大きさにカットし、一晩水に浸ける
2.レンジで3分チンしてビンに詰める
3.米麹を袋の上からモミモミしてほぐす
4.蔓の荒熱が取れたら、米麹を上からかける
5.水で満たして蓋をして、米麹がなるべく下にいくようにシャカシャカ振る
あとは様子をみます。
さて、さつまいもの蔓で、焼酎はできるでしょうか?
ちなみに日本では個人がアルコールを製造してはいけません。上手くアルコールができたとしても、お酢になるまで熟成させようと思います。