共同菜園でサツマイモ掘りをしました。
河南菜農園の川崎さんのおかげで土を補充できたので、今年はこんなに旺盛に育ちました。特大級の芋がたくさん収穫できてみんな大喜び!
そして収穫後には、大量の葉・茎・ツル のゴミの山が残りました。
これを見たよしまる、いつもの癖で「もったいない、何か利用できないかなぁ」モードにスイッチが入りました。
そして結論、
さつまいもは捨てるところなし
これぞクズ活!そして この時期のお楽しみ だとわかりました。
今回は、茎 についてです。ちなみに茎はこの部分です。追ってツルについても書きますからこうご期待!
まぁ、さつまいもを栽培している人なんて国民総数からしてごく少数でしょう。でもね、近所で栽培しているのを見かけたら要チェックです。収穫を待って葉茎を分けてもらいましょう!
茎はスーパーフード!
サツマイモの茎は、食糧が不足した戦中戦後に食べていたと聞きます。共同菜園のおばあちゃん達も全員が食べていたそうです。
ベトナムの農村部では、子供に田んぼで捕れる小さなエビやカニ、さつまいもの葉茎を食べさせて、貧しいながらも栄養を良好に維持してきたといいます。
実は最近、食材としての茎(芋づる)に注目が集まっています。栄養豊富な上に、食べても美味しいスーパーフードとして、それメインで食すための品種も出ているほど。
では、その栄養価はいかほどなのでしょうか。
サツマイモの茎の栄養
サツマイモの茎には、鉄分・カルシウムといったミネラルや、ビタミンC・E・K、βカロチン、さらに食物繊維が豊富に含まれています。
どれだけ豊富なのかというと、、、
ビタミンEは、ほうれん草の2.5倍
βカロチンは、ほうれん草の2倍
ビタミンCは、空芯菜の5倍
ビタミンBは、ブロッコリーやアボカドに匹敵
食物繊維は、フキに匹敵
さつまいもは芋だけでなく、葉も茎も食べられ、且つ栄養価も高い野菜だったのです。
スジ取りしなきゃ食べられない?
殆どのおばあちゃんがスジを取って調理してたよ、と言う中で、鹿児島育ちの中村のおばあちゃんだけは「スジは取らんでも食べられるよ」と言うので、菜園で出た葉茎を持ち帰って両方試すことにしました。
葉を除いた茎
まずは、スジ取りバージョンから。
スジ取りのポイントは、葉っぱ側から剥くこと。葉っぱ側から剥くと末端まで剥けますが、ツル側から剥くと途中で切れます。
にしても、細かくて手間のかかる作業です。映画を観ながらチマチマ片付けます。
それを3~5センチ長に切って水に30分以上さらして灰汁取りをします。水が黄色くなりますよー。
灰汁で指先や爪の中が真っ黒になりました。
鍋に水、塩ひとつまみ、茎を入れて沸騰させ、沸騰したら3~5分茹でます。
火を止めてザルにあけます。栄養を残したいので水にはさらしません。
つまみ喰いしてみました。柔らかくて、でもシャキシャキして、癖のない味です。これは色んな料理に使えそうです!
シンプルにきんぴらにしてみました。見た目もフキのような黄緑色が美しく、美味しいです。家族のコメント「ほうれん草の茎だけを調理した感じ」だそうです。
続いて、スジを取らないバージョンです。
少し短めに切って、同じようにきんぴらにしました。
若干の歯ごたえはあるものの、全然食べれました。この程度なら、やわらかい茎を選べば面倒なスジ取りは要らないと思います。
余談ですが、茎にはビタミンC・E・K、βカロチンといった脂溶性ビタミンが多く含まれるので、油の炒め料理が吸収を助けるのでおすすめです!
おばあちゃん達は、きんぴらなどの油炒めの他に、油揚げと一緒に煮るといいよ、とすすめてくれました。
また、ビタミンKはたんぱく質にひっついて全身に運ばれるので、肉や魚、豆と一緒に食べると更によいでしょう!韓国ではごま油でにんにくと牛肉と一緒に炒めるナムルが人気のようです。
我が家では、明日の弁当の一品に決定しました。
お試しあれ~!