蜘蛛 というとどんな姿を想像しますか?
よしまるは真っ先に ヒエーッ!となるような大きな女郎蜘蛛やタランチュラです。
でも、家で見かける蜘蛛って、指先にチョコンと乗るような小さいのばかり。母から益虫だから殺しちゃダメだよと教わったので、家の虫を食べてくれると信じて殺さないようにしています。
実際に捕食シーンを見たことはないんだけどね。子供達にもそう教えています。…というか、怖くて殺せません(-_-;)
家のあちこちで見かけるようになった
最近、部屋のあちこちで、小さな白黒の蜘蛛を見かけるようになりました。1日に数回位の頻度って、結構多くない? 少し不安です。
食事中に、テーブルの上をソロソロと歩いていたり、洗面所で、手をタオルで拭こうとしたら、その横で壁を上っていたり。そこらじゅうを我が物顔で闊歩しています。
我が家は誰も蜘蛛を殺さないので、蜘蛛には居心地のいい環境なのかな…?
でも、この子達、本当に無害安全なんだろうか?
そこで少し調べました。
君は アダンソン君 というのだね
家で頻繁に見かけるのは、こういう白黒の蜘蛛です。写真は少しグロテスクに見えますが、実際は1センチも満たない小さな体で、怖くはありません。
むしろカワイイ。
名前は アダンソンハエトリグモ 。 な、長い。。発見者のミシェル・アダンソンさん由来だそうです。名前にもあるくらいだから、ハエを獲るんだろうな。
実はアダンソン君、巷では座敷童的に人気があって、ペットとして飼育する人もいるようです。なんと、ガイドブックまで出版されていました!
害はなさそう。益虫というのも本当だったみたい。
アダンソン君をもっと知りたい!
アダンソン君が無害と分かったところで、もう少し彼のことを調べたところ、魅力的な生き物だとわかりました。
オスは白黒だけど、メスは茶色
よしまるがよく見るのはオスで、メスは茶色です。よく見かけるのだから、どこかで繁殖している、つまりメスがいるはずですが、家の木目の調度品に同化して、目立ちません。これがメス。ペットとしては映えるオスの方が人気です。
産卵の時以外は巣を作らない
蜘蛛は糸で巣を作って獲物を待つイメージがありますが、アダンソン君は基本巣を作らず、自ら獲物を探して狩りに出かけていきます。ただ、絶対に巣を作らない訳じゃなくて、メスは産卵時に袋状の巣を作るし、オスも満腹で休憩したい時には作ります。アダンソン君にとって巣は、くつろぎの場所なのでしょうか。
常にどこかに糸をつけている
狩りに出かけるアダンソン君にとって、道中でどんな危険が潜んでいるかわかりません。うっかり落ちてもぶら下がれるように、常に糸を出しています。アダンソン君にとって、糸は罠じゃなく、命綱なのですね。
ジャンピングスパイダーの異名を持つ
ハエトリというからには、あの素早いハエをどうやって捕まえるのだろう?と不思議に思いますが、アダンソン君は、飛びかかるスピードが非常に速いのです。
獲物を溶かして食べる
名前はハエトリだけど、ダニは蚊、小さなゴキブリや蛾、蟻、動くものは何だって食べるんだゼっ! 動くものを追う習性があるので、動画のようにアダンソン君と戯れることができます。 んんんー、よしまるもやってみたい!
アダンソン君が、捕まえた獲物をどうやって食べるかというと、多くの蜘蛛に共通して、獲物を消化液でドロドロに溶かして栄養分を吸い取ります。後は中身の無い殻だけが残ります。よしまるが家でみかけたのはアダンソン君の脱皮した抜け殻っぽかったですが、どこかに獲物の殻も転がっているかもしれません、くわばら。。
あと、栄養分だけを効率よく摂取するのでうんちがあまり出ません。
眼が8つもあって視力がいい!
先程紹介したメスの画像。横に並んだ黒い4点がアダンソン君の眼です。中央の2つは大きな鼻かと思いました💦 他にも横に小さな眼が2つ、後ろに少し大きな眼が2つ、合計8つもあります。360度カメラみたいに見えてるのでしょうか?
同居人、アダンソン君を大切にしよう!
よしまる家に同居するアダンソン君が、さらにかわいく思えてきました。巷で人気者になるのも頷けます。今度見かけたら私も一緒に遊んでもらいたいです。
綿棒に染ませた砂糖水を舐めるアダンソン君。
アダンソン君はどこからかやってきて、獲物がいなくなると去っていきます。ペットショップでは買えませんから、家の中でみかけたら、それはとても幸運なことです。
首を傾げてつぶらな瞳でじぃーっ、なんて愛らしいのでしょう!
こちらにもカワイイショットがまとめられています。癒される~
アダンソン君たちの殆どは寿命が1年と短く、一緒に暮らせる時間も長くはありません。巨人よしまるは誤って踏み潰さないように、大切にしようと思いました。