前回のクズ活「バナナの皮」では、栄養と食べ方について書きました。
今回は肥料編です。
バナナの皮は、肥料としてむちゃくちゃ優秀で、プランターの野菜たちがすくすく育っています。我が家はもう肥料を買う必要がなくなりました。
肥料として優秀なバナナの皮
植物が育つための土に必要な3大栄養素は、チッソ、リン、カリウム です。さらに5要素としては、これらに カルシウム、マグネシウム が加わります。
果樹や野菜は、土壌中のこれらの成分を吸収して育ちます。野菜によって吸収する栄養に偏りはありつつも、育てば土が痩せていくので、肥料を与えることになります。
バナナの皮には、5大栄養分の内、チッソを除く リン、カリウム 、カルシウム、マグネシウム が含まれ、特にカリウムが豊富です。カリウムは成長を助ける栄養です。
どれぐらい含まれているかというと、皮から水分を抜いて乾燥させた重さの約40%強がカリウムと言われています。これはもう「カリウム爆弾」です。
参考までに、バナナの実は100g中に約360mg含まれ、これはみかんの3倍、りんごの19倍と、巷の果物ではダントツです。皮はそれよりはるかに多いです。
おすすめの使い方
カリウム爆弾「バナナの皮」を肥料に使わない手はありません。
巷にはいろいろな方法が紹介されています。そのまま皮の内側を土側にして土の上に置く方法もあれば、(他の野菜より少ないですが)多少の臭いが出るので乾燥させてから土に混ぜたりばら撒いたり。
我が家にはコンポストがあるので、おおむね他の野菜クズと一緒に細かく刻んで堆肥にしています。臭いゼロで1週間で堆肥になるのでとても重宝しています。
この他に、特にナスやピーマン、ゴーヤやインゲンマメなど、肥料喰いの野菜用に液肥が欲しいので、特にルールはなく気が向いたら作るというゆるい感じで作っています。
作らないときは、皮を食べるか、全部コンポストにポイします。いずれにしても、皮はゴミ扱いされません。食べ方はこちらに紹介しています。
基本の液肥の作り方はとても簡単です。
蓋つきの容器(できれば広口がいい)に、バナナの皮を細かく刻んで、そこに皮が浸る位の水を入れます。蓋をして1~2週間放置すると、中身が発酵して、液肥の原液が出来上がりです。(見た目は普通に悪いですよ、腐った液体です)
原液1:水5 に希釈して、有機液肥として野菜にかけます。
残ったカスは、コンポストにポイします。コンポストがない方は、そのまま土にかけるか、天日で乾燥させて黒くしてから土に混ぜ込めばこれも肥料となります。
万能液肥の作り方
基本の液肥でも十分肥料として効果がありますが、さらにチッソ、リン、カリウム、カルシウムをバランスよく含んだ万能液肥(勝手にそう呼んでいる)をご紹介します。
これも家にあるクズとして捨てているものでできますからコストゼロです。
・バナナの皮:2本分(テキトウ)
・コーヒーかす:2人分(テキトウ)
・卵の殻:3個分(テキトウ)
※殻は後処理のし易さから粉末がいいです
基本の液肥と作り方は同じで、容器に材料を全て入れたら、浸る位の水を入れて、蓋をして、1~2週間寝かせて完成です。使う時の希釈も同様です。
残りカスも同様に、土に混ぜ込むか、乾燥させて土に撒くか、コンポストにポイです。
どうしてこの3つの材料で作るかというと、バナナの皮には特にカリウムが多く含まれていて、あとはリンとマグネシウムが含まれています。コーヒーかすにはチッソ、卵の殻にはカルシウムが多く含まれるので、これを混ぜることで、5大栄養素すべてをバランスよく含んだ液肥を作ることができます。
コーヒーかすは日頃から使い倒していて、常備しています。
卵の殻もは、カルシウム剤として摂取したり、ピーマンや里芋の肥料用に、粉末にして常備しているので、これを入れます。卵の殻は使い道が満載なのと、ちょっとした注意も必要なので、別に記事を書きたいと思っています。肥料としては特段注意もなく使えます。
まとめ
いかがですか?
2回にわたってバナナの皮の使い道を紹介してきましたが、家庭菜園をしている人、肥料のコストもバカになりませんよね? バナナの皮はとても優秀な肥料になるのでおすすめです。
バナナの皮には、他にもたくさんの使い道があります。
・靴磨きに使ったり、
・歯を白くしたり、
・ニキビ跡や肌の炎症を抑えたり、
・銀製品の変色をよみがえらせたり、
巷で色々な活用法が紹介されているので、気になる方は調べてみてください。
私はこれらにバナナの皮を使いませんが、知っていると応用が効くと思います。