【クズ活】バナナの皮は使い道がいっぱい① ~食べて健康!~

f:id:naru443:20200812133403p:plain

 

今回のクズ活は『バナナの皮』についてです。 

 

バナナって安く手に入る、愛すべき庶民派フルーツ。

それでいて、疲れた時に食べれば手っ取り早く体力回復できるし、バナナジュースやお菓子に入れると、砂糖なしでも十分甘さを感じる優れモノです。

 

でも、食べた後に「大量の皮」がゴミになるので、何か使えないかなぁと思っていました。10年前は、マリオカートを滑らせる位しか情報がありませんでしたが、最近はたくさんの素晴らしい効能が紹介されています。

 

そして今は、バナナの皮が欲しくてバナナを買っています!(これ本当です)

あまりに活用幅が広くて効果も高いので、今回は数回に分けてご紹介します。

 

食べ物としてのバナナの効能

バナナの皮を食べられる、なんてご存じでしたか? 私もまさかと思いました。

ですが、実際にアジア諸国では食べられているようです。

 

そして、ものすごーく栄養があるとわかりました。その点においては実より皮の方が優秀です。

 

マグネシウム、ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、カリウム、食物繊維。これらを豊富に含んでいます。

 

 

農薬は大丈夫なの?

私達が食べているバナナの多くは、フィリピンから船でやってきます。
青いうちに船積みして、日本工場で熟成されて店頭に並ぶまで合計12~17日。

 

その間に害虫やバイ菌が繁殖しないよう、収穫すると農薬が散布されますが(ホストハーベスト)、今はシアン化水素による燻蒸(くんじょう)という方法が使われていて、シアン化水素の残留が少なく安全だといわれています。

 

ちゃんと食品衛生法に基づく検査も受けていて、皮も検査対象なので、食べる対象として認識されているようです。(唯一 果柄 だけ検査されません。この部分の残留度はわからないので、食べない方が無難です。)

 

福岡市の食品衛生検査所が、残留農薬がどの部位に分布しているのか調べたそうですが、果肉以外からは農薬が検出されたものの、いずれも基準値以下でした。

f:id:naru443:20200812105125p:plain

 

ちなみに、他の農作物の農薬濃度のイメージはこんな感じです。普段食べている野菜と比べても、バナナの皮の方が低いですね。

f:id:naru443:20200812110033p:plain

引用:食品衛生法における農薬の残留基準について 厚⽣労働省医薬・生活衛生局 生活衛生・食品安全部基準審査課

 

結論:果柄を除いて全て食べてもよし! と判断しました。

 

心配な人は 50℃洗い もよいと思います。以下の記事は参考になりますよ。

 

余談ですが、これは果物屋さんに教えてもらったのですが、バナナの果柄には熟成を促す成分が含まれているそうなので、バナナを買ったら、果柄を切り落として保管すると長持ちします。

 

あと、冷蔵庫に入れると皮が黒くなるので常温保存の方が長持ちすると言われますが、実際に実験した結果から、変色は皮だけで中身は冷蔵の方が何倍も長持ちすると分かっています。人もバナナも見た目で判断してはいけませんね!

 

おすすめの食べ方

いきなりですが、バナナの皮をそのまま口に入れてみました!

 

結果、柔らかいけど、アクがすごくて食用にはちょっと。。

 

だが、しかーし!!

こんなに栄養満点と知った今、食べずに捨てるという選択は・・・。マズいのを無理して食べたくはないですが、何とか美味しく食べる方法はないものでしょうか。

 

ありました! 

さらに試して分かった面白いこともあります。

 

スムージー

苦い皮も、黒くなってグロテスクな皮も、リンゴなどのえぐみの少ないスムージー材料とミキサーで撹拌してしまえば、多少のエグみはあるものの、違和感なく飲めました。この程度のエグみなら、ほうれん草などのスムージーでも普通です。

 

皮ごとバナナジュース

えいやーっ、こうなったら皮ごとバナナジュースじゃぁー!と、全くの思いつきでやってみました。皮が変色しかけたあやしいバナナを、果柄と先端だけ少し切り取って(これらはチタタプしてコンポスト行き)、皮ごと牛乳と一緒に入れました。

 

こんな汚いバナナを、、

f:id:naru443:20200812114904j:plain

牛乳と一緒にミキサーに入れてスイッチON!

f:id:naru443:20200812115010j:plain

いつもより暗い色になりました。氷をいれます。

f:id:naru443:20200812115347j:plain

 

わずかにアクのエグみが残るものの、バナナジュースです、美味しいです! 

我が家はバナナジュースを数日おきに朝食で飲むので、これは使えます。

 

ここでちょっとしたコツです。

ミキサーする時は、牛乳を少量で撹拌した後に残りを追加すると、皮の残骸がなくなるほど撹拌されて、見た目がよくなりますよ!

 

皮ピューレ

こちらは、イタリアの有名シェフが考案した食べ方として紹介されていました。

バナナの皮を水につけ柔らかくしてから、茹でてピューレにしたものを、ケーキ生地に混ぜるというものです。

まだ試していませんが、水に浸ける、茹でる、ことで、エグみを除いていると思われます。これは理にかなって素晴らしい!

 

油で揚げる

実際にアジア諸国で食べられている調理法だそうです。

ですが、うちは家で揚げ物をしません。亜流ですが以下の方法で食べてみました。

 

①皮を一口大に切る

②ビニール袋に小麦粉と片栗粉(目安4:1)、皮を入れてシャカシャカ混ぜる

③さらに油を入れて、シャカシャカ混ぜる

④クッキングシートに広げて、オーブントースターで焼き色がつくまで焼く

⑤最後に塩を(好みで砂糖も)振って出来上がり

 

少量で試してあっという間に食べちゃいましたが、想像していたより甘さがなくて、少しバナナの香りがして、食感はモチモチ、美味しかったです。我が家ではゴーヤのワタも同様にして食べるのですが、それに似ています。

 

結論:ウマしです!

 

新たな発見

色んな食べ方を試しているうちに発見したのですが、黄色い皮は新鮮で美味しそうですが、変色した皮の方が見た目はグロテスクでも、アクのエグみがほぼないことがわかりました。

 

なので、バナナを(皮ごと)食べるときは、冷蔵庫でバナナの皮が茶色く変色するまで待ってから調理、というのがよいです。(あとで知りましたが、黄色いバナナの皮よりも茶色い皮の方が栄養価も増すのだそうで、一石二鳥です)

 

サルは皮を食べない

ちなみに、バナナ原産地であるアジア諸国のサルは、バナナの皮を食べずに捨てちゃうそうです。サルが食べない理由はわかりませんが、現地の人は食べています。この辺りが少し気になったりはします。この時点では残留農薬が多く残っているのかもしれませんね。

 

まとめ

f:id:naru443:20200812141437p:plain

いかがでしょうか?

今まで捨てていたバナナの皮は、栄養満点食材だったんです。さらに熟して見た目がグロテスクになるほど、美味しくいただけるんです。

 

野菜や果物は、実より皮の方が栄養がある、というのは今では常識になりつつあります。皮は、外気や紫外線など過酷な環境にさらされるので、食物繊維とポリフェノールで実を守るという意味で、納得感はありますね。

 

問題はアク。これはある種の毒ですから、加熱したり熟した皮を食すことで、アクを減らせると思います。

 

紹介した食べ方はどれも美味しいので、是非試してみてください。

 

こうして捨てるところなく使えるバナナは、ゴミゼロ食材でもあります。

それに、食べる以外にも素晴らしい使い道がたくさんあるので、次回紹介します。

(むしろ私はこっちメインで使っています)