最近は「物を持たない暮らし」が推奨されていますね。ひと昔前に「断捨離」という言葉も流行りましたし、ミニマリストも増えています。
10年前と比べて平均収入が格段に減って、買えるものが少ないことも影響しているかもしれませんが、スリムに生きようという価値観が広がっているように思います。
私個人は、究極に物のない暮らしを望んでいる訳ではなくて、お気に入りのある自分カラーの暮らしと効率化の合わさった、できるだけ「不要な物がない生活」を望んでいます。
そんな生活をかれこれ10数年、「モノレス化」と勝手に名付けて色々試行錯誤してきましたが、節約面でも人生を豊かにする上でも、良い面が多いと思っています。
今回はこの、「モノレス生活」のススメについてです。
モノレス生活は お金を増やしやすい
「一生生きるのに必要なお金」を一日も早く作ること、そのために「自分で考えて動く」ことが、これからの時代を生きる上ではとても大事になってきました。
自分で考えて動く ためには、時間が必要です。
・お金を安全に増やす方法を学んだり考える時間
・お金をかけずに生活する工夫を探したり考える時間
・それらを行動する時間、振り返る時間・・・
こうした時間を今の生活サイクルから捻出しなければなりません。となると、自分なりのタイムハックスキルが必要になってきます。
モノレス生活を送ることで、管理する対象の数が減ります。それらのために考える時間も手間も減って、最終的に時間ができるのです。
例えば、あなたは家に何台の家電製品を持っていますか?
冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、トースター、エアコン、照明…。
その数が多いほど、あなたが使いこなす手間や掃除や手入れの手間は増え、壊れたら買い替える時間とお金を費やすことになります。
本当に便利を買えている? 時短できてる? と考えると、メディア広告の影響から不便を便利と錯覚している可能性もあります。
もし、一つの物で何役もこなす道具があれば、その掃除や手入れの手間は1回で済みますからね!
モノレス生活によって、投資のために考える時間も、その元手となるお金も、どちらも得られるわけです。
どうして散らかるの?
頭でわかっていても、なかなか散らかし癖は直らないものですよね。かくいう私も散らかし体質ですから。
では、どうして散らかるのでしょう? 私はシンプルにこう思います。
物の数が、自分の管理できるキャパを超えているから
家事、仕事、子育て、趣味、人付き合い、、、無意識のうちに日々の生活で考えることがたくさんあります。それに加えて、物 の管理です。
散らかる、ということは、今の自分(の生活)にとって、管理(片付け)できる量を超えているということではないでしょうか。仕事や子育てでたくさん悩んでいる人は、それだけ物に意識を向ける余裕はなくなりますよね。
ですので、個人差はありますが、管理できる量まで手間や物自体を減らしてしまえば、散らかる元凶がなくなります。
散らかる元を断てばいいんだ!と思うと、少し気持ちが楽になりませんか?
私は片付けができなかったときは「私でもできる方法ないかな?」とか、最近はさらに進んで「そもそもこれ必要だっけ? 何かで代用できないかな?」と考えるようにしています。
そうしたら、不要なものが結構でてくるんですよね。それに、何かで代用できるっていうのもあって、日々の生活がシンプル且つ楽になってきました。今ではそれを考えること自体が楽しみの一つになりました。
どうしても散らかって、散らかった状態を見るのがストレスになったときは、そもそも必要なんだっけ?と考えてみるのも一つかと思います。
モノレス化で 生活が豊かになる
モノレス化を考えたり試すことそのものが、生活を豊かにしてくれます。
1つの物をいろんな用途で使えるようになることは、自分の生活力が高くなることつながると思います。
例えば、一枚の布から色んな洋服を作れるように、1つの材料から何通りもの料理を作れるように、1つの道具で何通りもの使い方ができるだけで、「できること」が増えるし、生活に彩りが増して、自分の世界も広がる感じです。
なので、モノが少なくなるように工夫すればするほど、お金の節約や時間を作れるだけでなく、自身の生活がより豊かになると思うのです。
我が家にもまだ生活の無駄がたくさんあるので、モノレス化を楽しんでゆきたいと思います。
追記:「モノレス化」というのは私の造語ですが、Wikipediaに追加してみました。