夏日のようなピーカンの週末、桜も散り始めたし、今日ライドしなきゃいつするん!? と、久しぶりに職場仲間3人でゆるぽたしました。
いつもは、ゆるぽたという名のガチライド。ヘタレよしまるはついて行くのが必死。でも今日は一人が歯痛、一人が膝痛でフフ…おかげで真のゆるぽたなのであります!
そして今回、衝撃のコーヒー店に出会いました。
コーヒーってこんなに美味しい飲み物だったんだ。コーヒーのイメージがすっかり変わりました。これは…よしまる殿堂入り確定です!
大阪府八尾市の「珈琲ザ・ミュンヒ」さんです。
Google評価が、口コミ1,015件、評価4.9、ありえないことになっています。
そしてメニューは珈琲のみというこだわり。すごいディープな臭いがします。
入店前のストップ
こんな高評価では、行列も覚悟で向かいましたが、お店は住宅街を進んだ先にひっそりとありました。静か。。
扉は開いたけど店内は暗くて客一人いない。「すみません~、今日は営業されてますかぁ?」と聞くと、奥から「やってるよー」と返ってきました。
おじいさん(声の主)が出てきて、入店をストップされました。
「断っておくけど、うちのコーヒーは高いよ、安いのでも一杯1500円。その代わり、他所では味わえないのを出す自信はある。巷のコーヒーショップで飲むようなのがよければ、高すぎて満足してもらえないと思います。それでも良ければお入りください。」
お昼まで軽く時間潰すつもりが、一杯1500円とは。そんな高いコーヒー飲んだことないよ… 不安になりながらも、他では味わえない、に惹かれて入ってみることに。
5分で出せるコーヒーが出てくるまで50分
「今日、貴方達の前に来たお客さんは、テキサスから来られたのよ」
にわかに本当かと疑いたくなる、客一人いない店内。。薄暗いし、色んな物が雑然と置いてあります。失礼ながら、最初の印象は「廃業した昭和の喫茶店」。
マスターのピース!
そして、注文する前に、マスターからコーヒーの長~い説明がありました。高額ゆえに必要な営みといえます。
とにかくすごく濃い~ってこと。使う豆の量は一般の10倍。それを一滴一滴ゆっくり抽出するから、4時間もかかるってこと。
そのために、朝6時に店を開けて、閉店は夜中の3時。じゃぁ寝る時間ないじゃん!と思うけど、珈琲が高くて客が殆ど来ないから、疲れないんだよって、なにそれ~。
ただ濃く淹れるだけではダメで、豆を厳選しているそうな。。
熟成するほどに深みが増すらしく、豆と淹れ方を工夫すると腐らないらしい。一番高額なので26年物11万円。スプーン一杯2500円という代物。こちらは某アラブ国王子がお忍びでやってきて、「旨い、旨すぎる~」と言ったのが雑誌に載っていました…もはやお忍びじゃないよ。
とまぁこんな感じで、聞くこと全てが規格外。
なんじゃこれ!? 味も規格外
我々、なぜか、新聞広告のAmazon Prime 独占中継「ゴロフキン vs 村田諒太」を、マスターがどうしても見たいというので、アカウント登録の手伝いをすることになり(結構大変だった💦)、お礼にチーズケーキなどサービスしてもらいました。
で、50分経って出てきたストロングがこちら。濃い…見るからに濃い!
食器にもこだわってて、こちらは年代物の古伊万里。
シルクロードの方はなんと!オールドバカラに入ってきました。
ちなみに水のグラスはオールドマイセン。。この店、どうなっているのでしょう?
さて。
濃厚な液体を、舐めるように口に入れると…
!!!!!
なにこれ!? エスプレッソと比較する代物じゃない、全く別物みたいな飲み物?食べ物?ドロっと感はエキスっぽい。すごく濃いけど苦くない、奥深くて甘い香りが、口いっぱいに色がりました。
正直、こんなコーヒー初めて飲みました。改めて、世界唯一というのも、世界中から客が来るというのも納得、なんて説得力でしょう。
フローズンチーズケーキも美味しかったー。
このお店に初めて訪れる際は、マスターの50分に渡るコーヒー解説を聞く洗礼を、避けて通れませんので、せっかちさんには向きません。窓際の席で、一人でゆったりコーヒーを楽しみたい人にも、向きません。
マスターの話はまだまだ続きます。コーヒーに劣らず話も濃厚です。よしまる的には楽しかったし、学ぶことも多かったですが、その辺りは人によるかな?
それもこれも、全てひっくるめて、伝説のコーヒー店といえましょう。人生で一度は行ってみることをおススメします。
1500円じゃなければ、何度でも通いたい、そんな素晴らしいコーヒーでした。