これからの20年をどう生きるか、大局をみて考えよう!

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前回は、これまでの日本の20年間を振り返りました。

 

今回は、今後 20 年の日本について考えていきたいと思います。

 

これからの日本の20年も厳しさが続く…

これまでの20年間は、日本に住む多くの人が、給料と資産を減らし続けてきたそうです。では、これからの20年間はどうでしょうか?

 

 

オリンピック需要が終わる 

2020年に開催予定だったオリンピックに向けて、東京都心部を中心に地価が高騰し、そこそこの景気回復はあったと思います。

 

一般的に、国を挙げてのイベントはだいたい開催の3年前に需要のピークを迎えると言われますが、新型コロナの影響で一気に熱が冷めた感じになっています。

 

年金支給開始が65才から70才、75才に延びる? 

会社員等が加入する厚生年金について、厚生労働省が「一定額以上の収入などがある場合については、70歳以上も加入して保険料の支払いを義務付ける」ことの検討に入る、という内容の報道がありましたね。

 

また、政府主催の「未来投資会議」でも、「70歳までの雇用義務を努力規定化する」という方向が打ち出されています。

 

これはあくまで65才からの支給開始年齢が70才、75才になるという意味ではありません。現時点ではあくまで選択できるよ、と言っているだけです。

 

ですが、これまでの歴史を振り返ると可能性は十分あると思います。

 

受給開始が60才に引き上げられた時の平均寿命は75才位。

さらに65才に引き上げられた時の平均寿命は80才位。

どうやら、リタイア後に15年は生きる想定で設定されているように見えます。

 

ん? となると今は?

平均寿命がさらに5才は延びているので、いつ70才開始になってもおかしくありません。

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引用元:http://www.garbagenews.net/archives/1940398.html


さらに、内閣府の見通しでは、2060年には女性の平均寿命が90才を超えるそうです。

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https://www8.cao.go.jp/kourei/kou-kei/24forum/pdf/tokyo-s3-2.pdf

その頃はもう、日本はシルバー大国となっています!

 

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1960年頃は大多数の労働人口が少数のお年寄りの年金を支えていたのに対し、2060年は逆ピラミッドになっています。

 

なので私は、受給開始が延びる可能性は十分あると思っていますし、最悪の場合、年金凍結となる可能性もあると思っています。

 

超高齢化社会で労働人口が激減 

先ほどの人口ピラミッドの推移にあったように、今後数十年にわたって働く世代の人口が激減します。

 

つまり、国や地方公共団体の税収が大きく減るので、道路や橋を補修したりする公共事業のお金や、医療手当、児童手当など、あらゆる国民のためのお金の元がなくなっていきます。

 

2030年には、日本人の半分が職を変わる?

マッキンゼーの予測では、2030年には、AIの台頭などにより、日本人の半分が今の職を失うか、別の仕事に変わることになるようです。

 

2030年には、アメリカの労働人口の3分の1が新たな仕事を見つけなければならず、イギリスでは約5分の1の仕事が自動化技術に置き換わる。日本では、労働人口の約2分の1が転職を強いられる

 

税金を払うどころか、そのための仕事を得ることすら、厳しい状況になります。

 

消費税が10%からさらに上がる?

以上のことから、公共事業を継続するためには、その原資である税収を維持していく必要がありますね。

 

なのに今後の見通しは、

・高齢者の人口が増えて年金の支出が増え、

・労働人口が減って税収が減り、

・労働者が働けなくなる(稼げなくなる)時代になりそうで、

・そうなると生活保護支出も増えそうで、

 

税収が増える要素がひとつも見当たりません。

 

となると、今以上の所得税負担を強いる選択よりは、資産に余裕のあるシニア世代からお金を取れる消費税のアップ、という選択は、可能性大だと思います。

 

増え続ける老後破産…

2014年のNHKスペシャルで、老人漂流社会"老後破産"の現実 という特集がありました。

NHKスペシャル | 老人漂流社会"老後破産"の現実

 

2014 年の時点で、警笛を鳴らしてくれていたというのに!

 

当時の高齢者人口の 1/5 が、生活保護水準以下の年金収入しかなく、その内の 2/3 は生活保護を受けずに暮らしている、という特集でした。日々の食事も困窮する中で、冷暖房もできず、医療を受けるお金もないという、生きること自体が難くなってきている、という内容でした。

 

総務省統計局の資料では、当時2014年の高齢者人口は3200万人でした。

 

 

将来、2040年頃までに、高齢者人口は 4000万人 に達するようです。

 

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高齢者の割合も増え、3人に一人は高齢者。街を歩くと、「あ、あなたも!」「こんにちは。あなたも高齢者ですね!」という具合に、高齢者だらけの街が思い浮かびました。

 

要は、長生きすればするほど貯金が減り、生活に困窮していくという、「長生き貧乏」が待っているのです。子供に遺産を遺したくても、長生きすればするほどに遺産も減っていきます。

 

これからは資産を自分で増やすことが大切

今後20年(いやもっと)もさらに厳しい状況が続きそうです。

それでも生きてゆかねば! それも、できるだけ楽しく。

 

となると、生きるためのお金を確保することに、もっと意識を向ける必要があるのでは?と私は思います。

 

私たちに何ができるでしょうか?

 

「生きることへの不安」を少しでもなくすために、「お金を使わない生活」をする術を身につけることはとても大事です。

 

さらに、収入のあるうちに、お金を使わずに浮いたお金を少しでも貯めていき、資産運用で増やす、これを一日も早く始めることです。

 

私はここにきて、自分の子供にお金についての話を赤裸々に話すようにしています。

子供の時代は、私達以上に過酷だと思うからです。

 

いい方法を考えて、どんどん実践していきたいと思います。

みなさんも、何かよい方法があれば、ぜひ教えてください!