お金の心配をする人が、一番はじめにすべきこと

f:id:naru443:20200710111511p:plain


新型コロナの影響でも、失業率2.6%(約190万人)と、数字ではあまり変化がみられません。一方、休職者は約600万人と過去最多を記録しました。

これは、労働人口約6600万人に対して11人に一人の割合です。

失業者と休職者を合わせると約800万人、8人に一人が働けていないことになります。そう考えると、ものすごく深刻です。

 

誰もが少なからず、危機的な何かを感じてると思います。

今の会社でいつまで働けるの? 子供が大きくなったら生きていけるの?

実際、将来は人口の48%が仕事を失うという予測がありますよね。

 

いくらあれば安心なのか?

 

みなさんにとって、お金はいくらあれば安心でしょうか?

先日ある目的で起業セミナーに参加し、主催者陣とこんなやり取りをしました。

 

(主)「あなたはいくら稼ぎたいですか?」

   (私)「家族が生きていけるだけです」

(主)「それは月額いくらですか?」

   (私)「10万円です」

(主)「え?それだけですか...?」

   (私)「・・・」

(主催者は、100万とか200万など大きな夢をもたせて、自分達のビジネスに誘導したかったので、調子が狂ったようです。)

 

あなたは、いくら稼ぎたいか、いくら必要か、ちゃんと答えられますか?

 

お金は多いに越したことはありません。億万長者になれたら、と誰もが思うかもしれません。

実はこのセミナーでは、参加者の(私を除く)全員が、はっきり目標額を認識していませんでした。

中には、「月100万円稼ぎたい」と答えた人は何人かいました。ですが、その理由を聞くと、「なんとなく、それだけあるといいかな」という曖昧なものでした。

 

ですが、いくら稼ぎたいかによって、仕事の選択肢やかけるエネルギーが全然違ってきます。場合によっては、投資も必要かもしれません。

 

ですので、自分がいくら必要かをちゃんと考ること、これを第一にやっておくべです。

 

それに、自分が生きていくのに必要な最低限の額を額を知っておくことで、一体自分はどうしたらいいのだろう。。という、途方もない先の見えない不安から少なからず解放され、現実的に進める手助けになります。

 

そして、その目標(生きるのに最低限必要な額)がクリアできれば、心にゆとりが生まれ、次のステージに、もっといい状態で臨めます。

 

そして、この最低限必要な額がどれだけかで、負担が全然違ってきます。

 

生活に最低限必要な金額を計算してみましょう


今、生活にいくらかけているか把握していない人は、まずそこから手をつけてください。

 

例えば、次のAさんとBさんのケースで考えてみましょう。

・月20万円生活に必要なAさん(独身、30才、手取り月収20万円)

・月30万円生活に必要なBさん(子供2歳、30才、夫月収30万円、妻月収5万円)

 

月20万円生活に必要なAさん(独身、30才、手取り月収20万円)のケースの考え方

この先100才まで独身で生きると人生設計をした場合、生涯必要なお金は、

20万円×12か月×(残り)70年=16,800万円

 

残念ながら、こう単純にはいきません。

 

40才を超えると、介護年金の税金が上増しされます。(平均約5500円/月)

60才を超えると、医療費が必要になります(現在の相場で平均約6万円/月)。これらを足しこむ必要があります。

これらを足しこむと、支出はざっと2億円という計算です。

 

こんどは、収入の方をみてみましょう。

今の勤め先で働けるのが60才までだとして、MAX働き続けるとすると、あと30年しか収入がありません。収入の上昇を率を年3%、退職金を1千万円と仮定すると、

収入はざっと1億2400万円  

とすると、

7600万円不足 です。

※65才から年金130万円/年受給するとして、これを計算にいれる場合は、

3050万円不足です。

 

もしあなたが、この額をリタイアする60才までに賄おうと思ったら、

7600万円 ÷ 30年 ÷ 12か月 = 21万円/月 をさらに稼ぐ必要があります。

※年金を加味する場合は、8.4万円/月

 

もしあなたが、リタイア後も80才までは働こうと思っているなら、

7600万円 ÷ 50年 ÷ 12か月 = 12.6万円/月 をさらに稼ぐ必要があります。

※年金を加味する場合は、5.2万円/月

 

これがざっくりですが、あなたが必要とする最低必要金額に近いと思います。

 

月30万円生活に必要なBさん(子供2歳、30才、夫月収30万円、妻月収10万円)のケースの考え方

このまま子供一人を大学卒業まで育てるとして、60才でリタイア、100才まで生きると人生設計をした場合、生涯必要なお金は、

30万円×12か月×(残り)70年=25,200万円

 

こちらも残念ながら、こう単純にはいきません。

 

40才を超えると、介護年金の税金が上増しされます。(平均約5500円/月)

60才を超えると、医療費が必要になります(現在の相場で平均約6万円/月)。これらを足しこむ必要があります。

これらが夫婦で2人分です。(6552万円)

 

さらに、子育てにかかるお金は、私立に行かせるかにもよりますが、ざっと3000万円~4000万円です。

 

これらを足しこむと、支出はざっと3億5千万円という計算です。

 

こんどは、収入の方をみてみましょう。

今の勤め先で働けるのが60才までだとして、MAX働き続けるとすると、あと30年しか収入がありません。収入の上昇を率を年3%、夫の退職金を1500万円と仮定すると、

収入はざっと2億2200万円  

とすると、

12800万円不足 です。

※65才から年金182万円/年受給するとして、これを計算にいれる場合は、

6243万円不足です。

 

もしあなたが、この額をリタイアする60才までに賄おうと思ったら、

12800万円 ÷ 30年 ÷ 12か月 = 35.5万円/月 をさらに稼ぐ必要があります。※年金を加味する場合は、17.3万円/月

 

もしあなたが、リタイア後も80才までは働こうと思っているなら、

12800万円 ÷ 50年 ÷ 12か月 = 21.3万円/月 をさらに稼ぐ必要があります。※年金を加味する場合は、10.4万円/月

 

これがざっくりですが、あなたが必要とする最低必要金額に近いと思います。

 

お金の心配をせずに生きる方法

 

どうでしょう?

途方に暮れる金額ではないでしょうか?

ですがこの金額が、みなさんの一つの目標金額となるのではないでしょうか。

 

この額を 副業で稼げるか?

 

みなさん、今の仕事だって、朝から晩まで、大変な思い、辛い思いをしながら働いているのではないでしょうか? 

さらに追加で、こんな額を稼げるでしょうか?

トライすることは、素晴らしいと思いますが、何年かかるかわからず、正直非常に困難だと、私は思います。

 

打開策は?

 

 一つ、大きな可能性を持つ方法があります。それは、

支出を減らす ことです。

 

例えば先ほどの独身Aさん。

月10万円で生活できるようになれば、生涯必要なお金を1.16億円 に減らすことができます。一方収入は変わらず1.24億円。

 

例えば先ほどの共働きBさん。

月15万円で生活できるようになれば、生涯必要なお金を2.2億円 に減らすことができます。一方収入は変わらず2.22億円。

 

どちらも副業をする必要はなく

さらに亡くなる時にお金が残ります

 

どんな生活を営むかによって、心配の量が全然違ってくるのです。

 

 

生活のランクを下げることは本当に難しいのか?

 

 私たちは、メディアや周囲の影響から、「これが普通の暮らし」というレベルを刷り込まれているのではないでしょうか?

 

例えば、「家族を持ったら車が必要」とか「会社の付き合い上、最低これだけはランチ代が必要」とか「周りが塾通いさせているので我が子も必要」とか、「子供にもスマホが必要」とか。。

 

トレンディドラマでは、おしゃれな若者が、都会のデザイナーズアパートに住んで、おしゃれな服を着て、おしゃれなレストランで外食をしています。

これをデファクトスタンダードと思ったら、お金がいくらあっても足りません。

 

比べて自分は、これとほど遠い生活をしている。なのに貯金できない。

そう考えてしまうと悲しくなりますよね。

 

でも、これらは刷り込みなんです。

だって、現在の平均年収って400万円ですよ。そこから税金や年金が引かれて、手元に残るお金なんてしれてます。つまり、殆どの人が、これと程遠い生活をしていると、わかりますよね。

自分だけ、と思う必要はありません。

 

すべきことは、殆どの人が自分の身の丈より高いレベルの生活を望んでお金を使ってしまっている間に、あなたは黙々と、必要最低限のお金で豊かに暮らせるようにすることです。

これが何十年先に、大きな差を生むことになるのですから。

 

 

生活費を下げて豊かに暮らす方法

まず、「生活費を削る=貧しい」という、あなたの意識を変えることです。

「最低限のお金で生活できる」=「あなたに生活力がある」ということです。

むしろそれを誇るべきだと、私は思います。

 

私は節約を自分の趣味と化すことで、日々の節約が、楽しくなってしまいました。

 

そして、どうやったら生活費を下げれるか、といった知恵を、みなさんと共有したいと思っています。記事を追加していきます。

 

「これ使えるよ!」というアイディアがあれば、ぜひ教えてください。

生活費を削ることは、誰も傷つけない副業ともいえます。

できるだけ多くの人で、共有していきたいと、思っています。