札幌紀行、中日の夜は、郊外の豊平峡温泉に行ってきました。
やってみたかった、リーゼント
昔、北海道旅行した高校の同級生から聞いた話。真冬の露天風呂で濡れた髪をかき上げたら、瞬間凍結してリーゼントできたらしく。。いつかやってみたいと思っていたら、試せる日がきました!
とはいえ3月半ば。日中に氷点下は望めず、気温が下がる夜に行きました。
夜の理由はもう一つ。温泉施設内のインドカレー屋が人気で、昼間は行列必至というので、避けたいなぁと(笑)。
温泉でカレー?という謎はさておき、
夜はライトアップされてるし、人もまばらで、情緒たっぷりの雪見露天風呂を満喫できるじゃん♥って魂胆です、ムフ。
バス停がえげつない💦
豊平峡温泉までは、じょうてつバスの『お得な温泉日帰りパック券』を使いました。
札幌駅からの往復バス代と入浴料がセットでお得です。安いし、慣れない雪道をレンタカーで走らなくて済むし、一日乗り放題なので、それも使うとさらにお得です♬
「えー」と嫌がる息子を連れ、札幌駅から約30km、バスに1時間半揺られます。
ただ、想像してたのと少し違いました(笑)。
『快速7号』というから、ゴツい高速バスと思いきや、市バスかーい!(笑)。普通に市民の生活の足でした。しかも、札幌駅から12駅(上記)と思いきや、51駅も停まって、各駅停車の鈍行~!🤣
街から遠ざかるにつれ、暗く淋しい雪景色になり、いつも旅先で感じる、一抹の心細さがありました。着いたら真っ暗。
温泉でカレー
施設に入ると、いきなり分かれ道の立て札(笑)!
お風呂が先ならこちら。お食事が先ならこちら。
バスで足元が寒かったので、先にお風呂やろ…と進むと、スタッフに止められました。
「食事も予定しているなら、先にした方がいいですよ」
食堂のカレーは夜も満席で、今ちょうど席が空いたから、と言うのです。
最終バスを逃せない我々に、選択権なし。
「食事先で」
でも、どうして温泉でカレー?
実は、インドカレー店の社長が、この温泉を継ぐ際に、働いていたネパール人スタッフと店丸ごと、温泉に移転したのだそう。本格インドカレーが評判となり、昼間は長蛇の列も珍しくない有名店に。カレー目当てのお客さんも多いそうです。
座敷の床はオンドルで、超~快適♬
雪景色と湯けむりの小川を見ながら食事できます。
カレーは1000円前後とお手頃。
おススメのチキンマサラと、ラムカレーを注文。
ウマーっ!
深皿にたっぷり注がれたカレー。チキンマサラは、大きな具がゴロゴロ入っていてスパイシー、ラムカレーは臭みが癖になるウマさ。
そして巨大なナン!
試行錯誤を重ねた独自のタンドール釜で焼いてるそうで、表面はもっちり、裏はパリッ!ウマウマでした~。
温泉を堪能
さて、お目当てのお風呂です。
正直、リーゼント以外は何も期待しなかったのに、予想以上のすばらしさ!
写真を撮れないので借り物写真ですが、
内湯に入った瞬間おもわず、ワォー! と叫んでしまいました。
鍾乳洞のお風呂?
床全体が石灰華で鱗?棚田?みたいになってて、歩くのが大変です。毎週削って平らにしても、すぐにこんなになってしまうのだとか。
浴槽は、どこも丸みを帯びて角がなく、ザラスベ?独特な肌触りで、鍾乳洞の窪みに入ってるような不思議な感じです。胸まで浸かるほど深くて、熱めのお湯でポカポカになりました。
お湯は、追い炊きや水足しなど温度調節をせず、源泉が空気に一切触れずに浴槽に注がれるので、塩素消毒が不要、まんまの泉質は効能が高いそうです。
鉄臭いお湯が、温泉キターって感じです。
入口の飲泉コーナーに、200mlまでなら体にいいと書いてありました。変な味がして半分も飲めず(笑)💦
驚いたのは、洗い場のお湯も温泉水だったこと。これでシャンプーするの~?と一瞬躊躇したけど、これしかないので仕方ありません(笑)!
外風呂どうよ?
内風呂とはうってかわって、広くて浅めで、開放感があります。
ライトアップされた雪見露天風呂は、ムーディーでした♬
ぬるめのお湯で、1時間位お喋りしてますっていう二人組や、読書している人もいて、各々楽しんでおられました。よしまるも、外風呂で涼んで…内風呂で温まって…と、交互に楽しみました。
所々、床や岩肌がぬるっとします。これは、太陽光で発生したシアノバクテリアという藻のせいで、夜は見えなかったけど、こんな色だそうです。
シアノバクテリアは、地球の生命を生み出した種と言われる希少なもので、27億年前に大量発生し、大量に酸素が出たことで、今、私達が息できる地球になったとされています。とりあえずお尻で触れてきました❤
ただ一つ、残念なことが。
リーゼント叶わず😭
髪が立つ気配すらゼロ。もっと寒い時期に行かないとですね(笑)。
ポカポカの体で、最終バスは爆睡。大満足です!
オンリーワン
景色、お風呂、泉質、全て素晴らしくて、今まで行った温泉の中でピカイチでした。日帰りで行ける札幌人が羨ましいよぉ~。
これほど恵まれた環境なら、温泉街があってもおかしくないのに、辺りはここ1軒。それが逆に、秘境っぽさを醸し出しています。
実はここ、支笏洞爺国立公園内で、施設の新設ができません。この施設は元々、豊平峡ダム工事の簡易宿泊所だったので、唯一認可されたオンリーワンなのでした。
内風呂はありえへん鍾乳洞、外風呂は雪見露天風呂、源泉まんまのお湯に、本格インドカレー(笑)!揃いすぎてるわぁ~。また北海道に行く機会があれば、絶対に行きたい、そんな温泉でした。