【見える化】コンポストがどれだけ環境にいいかを数値化する

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よしまるは仕事で「カーボンニュートラル」関連のプロジェクトに携わっています。

カーボンは今、政府や企業を中心にお祭りワード、ESG投資も活発です。そもそも、気温上昇を1.5℃までに留めないと、人類の生存に関わるということだから、この熱は今後何年も続くと予想しています。

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でも一方で、やれ環境、カーボンと、声高に必要性を訴えてる人達が、私生活では配慮する気なんてゼロ、照明やエアコンをつけまくり、食べ物残しまくりなんじゃないの?それって口だけじゃないの?って穿ってみてしまうことも。

 

家庭から出るCO2って、相当な量だと思うんだよね。それも塵ツモで莫大な量。

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よしまるだって同じ穴のムジナだけど、今やってる「クズ活」、「モノレス」、「ゴミゼロ」活動は、いい環境を次世代に残そうって思いでやってることだし(半分趣味もあるけど💦)、少しは役立ってると思いたいです。

 

でも、そこらへんは感覚的で、よくわかりません。本当に環境にいいことしてるのかなぁ?半信半疑です。だから、前から一度ちゃんと数字にして、確かめてみたいと思っていました。

 

今回は手始めに、うちで使っている生ゴミのコンポスト「キエーロ」が、どれだけ環境にいいかを、数値化してみました。

 

家庭から出る生ゴミの量は?

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一般財団法人環境イノベーション情報機構によると、

1人が1日に出すゴミの量は平均1kg だそうです。単純に1年で365kgかぁ。

内、生ゴミの割合は38.33%だから、年間140kgってことになるね。

 

4人家族だと、年間560kgの生ゴミを出していることになります。

こんなに食品残渣を出していたなんて、今更ながら、なんてもったいないことをー!と思いました。(重さにしてキャベツ467玉だよ!)

 

ちなみに、日本全体だと年1680万トンの生ゴミが出ていることになりますが、数字が大きすぎてピンときません。

 

生ゴミの焼却で発生するCO2は?

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で、この生ゴミを燃やすと、一体どれだけのCO2が出るかを試算しました。

 

生ゴミの80%は水分なので、乾燥ゴミなら簡単に燃やせるけど、実際にはこの水分を蒸発させるのに、大量の燃料を使うようです。

 

NPO法人生ゴミリサイクル全国ネットワークの試算を参考にすると、生ゴミ1トンを収集・運搬・焼却する場合、CO2が2051.3kg排出されるそうだから、4人家庭の場合、年間1,148kgのCO2を出しています。

 

気体の量ってピンときませんが、これを相殺するのに、82本の杉にCO2を吸収してもらう必要があります。テニスコート約4.5面分の森林が必要なんだよね。

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日本全体で考えると、森林のCO2吸収量は年間5,900万トン。全国民が出す年間1680万トンの生ゴミCO2は、国土の森林の28%で吸収できます。よかった。。

 

と思いきや!

家庭から出るCO2は、生ゴミだけじゃありません。電気、ガス、水道、ガソリンなど、生ゴミの6.2倍もあるんですよ。国土の森林では全然足りまへんがな!

 

コンポスト「キエーロ」で86%も削減!

では、コンポストを導入すると、一体どれだけのCO2排出を減らせるでしょうか?本当に減ってるのかなぁ?

 

よしまる家でコンポスト「ミニ・キエーロ」を使うようになって、生ゴミ量が、肌感覚で1/10になりました。野菜の皮も食べるので、そもそもの生ゴミ量が一般家庭よりずっと少ないと思いますが、ここでは、一般家庭の生ゴミ量で計算してみます。

 

生ゴミの9割(年間504kgの生ゴミ)をコンポストで堆肥化したと仮定すると、そこから8割を占める水分を除く約100kgが、実質のゴミ重量となり、これを堆肥化すると、メタン1kg、一酸化二窒素60gが排出されます。心配してたのはコレよ~。

(メタン(CH4)の排出係数(乾燥ベース):10.0[kgCH4/t]、一酸化二窒素(N2O排出)の排出係数(乾燥ベース):0.6[kgCH4/t])

 

CO2に換算すると、年間約40kgのCO2に相当します。

(メタンの地球温暖化係数:21、一酸化二窒素の地球温暖化係数:310)

 

・生ゴミの1割を焼却、9割を堆肥化する場合・・・CO2排出量=154.4kg

・生ゴミを100%焼却する場合と・・・CO2排出量=1,148kg

 

コンポストを導入でCO2排出を86%も減らせるとわかりました。

よかった、すごく効果あったんだ!数字で見ると、達成感あっていいですねぇ~。

 

他にも効果がある!

CO2削減以外にもいいことのたくさん気づきました。

 

生ゴミを1トン燃やすのに、自治体がかける焼却コストは約34,000円です。コンポスト導入によって、よしまる家は年間30,000円分の焼却費削減に貢献していました。

 

この金額、Jクレジットで2トン分のCO2に相当します。カーボンオフセットを通り越して、大幅なカーボンマイナスできるほどのボリュームなのです。

 

もし、大阪市の全11万世帯がコンポストを導入すれば、

・生ゴミによるCO2排出を8割以上減らせる

・燃料の石炭資源を使わなくて済む

・年間33億円分の血税を他用途に使える

これってすごくないですか?

 

できた堆肥で野菜も作れて一石三鳥?四鳥?

たかがコンポストですが、ものすごく大きな効果があります。

みんなでやったら、もっとすごいことになります。

 

こうして数字にすると、自分も役に立ってるんだて実感できるし、改めてやってて良かったと思いました。他のクズ活やゼロエネ活動も、数値化してみようと思います!