我が家はマンションなのに窓がたくさんありまして…その1つに2重窓をつけました。
第2リビングの角に、約180㎝の高さのはめ殺し窓があります。第2リビングは殆ど使わないのですが、朝起きると窓と窓枠に水滴がビッシリ。窓枠の木部が腐りそう~。
なんとかせねば!と思いながら、調べたり考えたりするうちに、頭が飽和して現実逃避、多分耳から煙が出てる…。いつものパターンに陥りながら、ようやく重い腰を上げました。
ガラス面にポリカーボネードは常套手段、、、
悩みどころは、枠。
既存の窓枠に釘穴を開けたくないので、無い知恵を絞ってこんな感じにしました。
どうです?そんなに変じゃないでしょう?
想像以上に上手くできたので、費用と併せてご紹介します。
簡単、はめ殺し2重窓の作り方
■窓枠:縦180cm、横78cmのはめ殺し
■材料:(ホームセンターで購入)
・ポリカーボネード(910×1820mm)
・1×4材(19mm×89mm×1820mm)
・防水ペンキ
■作り方
1.下準備
ホームセンターで1×4材を半分の幅にカットしてもらいます。
お店のアプリの無料カットサービスを利用しました。
幅89mmなので、3mmの切り損を加味して43mm程度になればよし。
3本のうち1本は、さらに長さを半分にカットします。
このセットで、ポリカーボネードと一緒に持ち帰ります。
注意
ホームセンターのカットサービスを使う時は、誤差が出ることを前提に、長めにカットしてもらいましょう。人によって精度にかなり差があります。熟練でも数ミリの誤差は当たり前。極端な時は1.5cmも誤差が出たこともあります。余長は家で調節します。
2.枠材の長さを調節する
手始めに 横枠(下)から始めましょう。
窓枠の寸法をキッチリ測って、ギリギリ収まる長さにカットします。金槌で叩いて入る位のピッタリ感がいいので、長めにカットしてからヤスリで調節します。
直角に正確に切りたいので、丸ノコか、ソーガイドを使います。ソーガイドは1台持っておくと、ちょっとした加工に便利ですよ。
同様に、窓枠(上)もカットします。
横着して上下一度に切ったらダメです。上下でミリ単位の誤差なんて普通ですから。
横枠(下)と横枠(上)を仮置きして、縦枠材の長さを測ってカット。
枠が2セット分できます。
3.防水塗料を塗る
我が家の窓枠の木部はオフホワイトなので、同系色の防水塗料を塗りました。
塗料を塗るのは、見た目もありますが、万一2重窓の中でも結露になった場合に、木部を保護するという目的もあります。
4.窓枠(奥)をはめる
窓枠材の1セットを金槌で叩いてはめます。
直接金槌で叩くと枠材が傷だらけになってしまうので、先ほどカットした端材をあて木にしましょう。
5.ポリカーボネードをはめる
2枚の中空ポリカを、窓枠にピッタリ収まるようにカットしてはめこみます。
廉価版の中空ポリカは 4mm厚なので、効果を高めるために2枚重ね 8mm厚 にします。
6.窓枠(手前)をはめて完成です。
こんなかんじ。
費用と効果は?
かかった費用は、計 4,750円 でした。
・ポリカーボネード @2,000円位 ×2 = 4,000円
・1×4材 @250円位 ×3 = 750円
・防水ペンキ 家にある余り(無料)
このサイズのはめ殺し窓は、市販の安いプラスチック製でも取り付け含めて10万円位します。それが木枠にグレードアップして、1/20以下の費用でできるなら、作る方が断然お得です。
さて、効果はどうでしょう? 雑ではありますが計ってみました。
すぐ隣の大窓の温度は、10.6℃
2重窓の方は…12.0℃。
その差2℃弱。もう少し差がでてもいいなと思いましたが、キッチン用の温度計だしその辺は仕方ないとして。でも、触った感じは全然違います。
全然冷たくない~!
ちょっと感動ものです。
翌朝、結露の状況を見てみました。
隣の大窓は、ガラスとアルミサッシの枠に細かな水滴がついていましたが、これまで大量の水滴が付いていたはめ殺し窓の方は、2重窓にしたら湿ってさえいません。効果抜群でした。
まとめ
いかがでしょうか?
2重窓は、結露防止の他にも、光熱費が大きく節約できるし、防音効果もあります。
市販品だと自分で取り付けをしても●万単位かかりますが、自作すればかなり安くて済みます。
特に今回のようなはめ殺し窓であれば、ネジ釘も不要なこの方法がおすすめです。
我が家は数年後の大規模修繕で窓サッシを交換するので、引き違い窓はサッシ交換の後に対策するとして、それまではプチプチでしのぐ作戦です。
もう1か所、結露の多い出窓の方も早くしなくちゃと思いつつ、今回で一息ついてしまい、しばらく放置しそうな予感…。