オバサンライドで立ち寄った『道の駅かなん』で、あけびを買いました。
日常でみない食材は、つい手が伸びてしまいます。
中の実は甘くて美味しいけど、種だらけ。舌でこそいで、ペッ、ペッ、と吐いていると、口が疲れて、(あーあ、こんなに買うんじゃなかった)って思います。
でも、1年経つと忘れちゃって、毎年同じ過ちの繰り返し…
今年も家族全員でペッ、ペッ、しました(笑)。
でも今回は、他にも狙いがありまして。
草木染マイブームのよしまるは、皮を使えたら…と買ったのに、、
皮の紫色を期待していたら、調べると、どうやらフツーの黄土色らしく、やる気が失せました。代わりに、皮が食べられるという情報を見つけて、試すことに。
あけびの皮の効能
あけびは特に、蔓に有効成分が多く含まれ、木通(もくつう)と呼ばれる生薬として用いられています。抗酸化作用のあるアントシアニン、利尿作用のあるカリウムが豊富です。むくみや月経不順など、女性特有の疾患にも効くそうです。
果皮も、蔓ほどではないけど、同様の成分がたくさん入っています。
アケボサイド
でも、そのまま食べるには、灰汁が多くて苦いです!
この苦味成分は、アケボサイドstkと呼ばれるサポニンの一種です。強力な抗酸化作用があって、体にいいのだけど、、苦いです。
山形では日本で唯一、皮を食べる食文化があって、人によっては、灰汁抜きをせずに食べるそうですが、、実際はそんなユルいもんじゃなかったし!灰汁抜きはした方がいいです。でも、そこそこ抜けば、苦味が癖になります~♬
3回水を替えて、、
皮をスライスして水に浸けたら、翌朝、水が茶色くなってました。
水を替えて半日置いたら、また同じくらい茶色くなってました。
3回目の水交換の後、手で揉んだら、まだ水が茶色くなりました。
無限灰汁!
少しかじってみよう。
まだ苦い!
油炒め♬
苦味を完全に取り除くと、効能も存在感もない、ただの皮になり果てるので、いい塩梅で残しました。油と味噌との相性が、とてもよいらしいです。
山形の郷土料理で、皮に肉味噌を詰め込んで焼くレシピがありましたが、面倒なので、そのまま炒めました。
スライスしてあく抜きしたあけびを茹でたところ。シイタケみたい(笑)!
炒めます
調味料を絡めるとパチパチ跳ねるので、火傷に注意です。とろっとしてます♬
苦味がうまい!
どれどれ?パク。。
苦っ!
口に入れた瞬間、苦さがきます。
その後一瞬で、すぅーっと引いていきます。
旨い!
確かに。苦味、油、味噌の、ゴールデントライアングルぅ~♬
油が多めなのがよく、絡めて食べるといいですねぇ!
アツアツのご飯に乗せたら、箸が進む進む~!
食感は、ナスとゴーヤが合わさった感じ。
好みは分かれるかもですが、ゴーヤ好きはハマるかも!
番外編
『あけびミルク』も作ってみました。
ボウルに果肉と牛乳を入れて、、(なんかグロテスク)
泡だて器でシャカシャカすること1分、種と果肉を分離します。
種をザルで濾して、できあがり。
果肉に味がないので、とろ~り、やさしい甘さの牛乳って感じ。
わぉー!って驚きはないけど、種を口の中で選り分けてペッペッする、あの煩わしさがないのは、むちゃくちゃいいですね~。
あけびって、皮を食べるものだったんだ。
こうしてアラフィフよしまるは、またひとつ扉を開いたのだった。
あけびって、蔓はカゴを編んだり生薬に、実は甘く、皮は炒めてと、捨てるところのない食材だったんですね!たくさんは要らないけど、ベランダに苗が1本あったらいいかも~、と思ったので、種を採取しました♬