九品寺の彼岸花

9月最終週の午後、仕事を休んで、奈良県御所市の九品寺(くほんじ)に、ロードバイクで行ってきました。

 

彼岸花、この季節の風物詩であります。

mizueさんから届いた写真。

こんなの見せられたらもう~、ガマンできないょ!

 

家から九品時まで2時間、日没は17:50だから…逆算して15:30に家を出れば、夕日に輝く彼岸花を拝めるじゃん!よっしゃ余裕…

 

出発また遅れた

のハズでしたが、神はそれをお許しにならなかった。

 

ひとつはコレ。「太陽を抱く月」

ヨヌちゃん可愛すぎて、あと1話、1話と止まらず。1時間出遅れました。

やばっ、急がんと日が沈んでしまうー!

何やってんの私…

アマプラはいつでも見れるのに…

夕日の彼岸花は今なのに…

いつもそう。自分に嫌気さすヮ。

 

これは病気だから…あとチョット病。

そっか、病気なら仕方ないか。

 

でも今は走るしかない!

お空と睨めっこしながら焦る焦る。

こういうときだけ出るんだぁー、火事場の●●力ってやつ。

 

ふと気づきました。

夕日がないょ?

日没まで1時間あるのに、どこいった?

 

うぉぉぉー😱 完全に忘れてたわ、ここが山間部ということを。山の高さ考えてなかったぁー。

アマプラの後悔再び…涙涙

 

なんとか到着

懺悔の念に追われて、日没前に到着。

暗くなくてよかった。夕日ないけど😅

 

(心の声)ふぅー疲れた。1時間半走ったなぁ。ま~た勢いで来ちゃったょ、帰りもこれ走るのムゴイな。もう考えるのよそう。目の前の彼岸花を愛でよう…

 

どっこいしょ(お尻が地面にひっつく音)

素敵だなぁ。しばしうっとり。

最近、構図を考えるようにしたら、写真が少し楽しいです。下手だけど^^;

 

自撮りもしました。

タイマーセット、3…2…1…その瞬間、カメラに向かって微笑むよしまる…誰に?

反射でポーズをとる自分が寒い(-_-;)

よしまるの気づき:花畑は茎を入れずに花だけ撮った方がキレイ

 

前に、中村のおばあちゃんが教えてくれました。

「彼岸花はねぇ、一生花と葉が出会えないのよ」

夏の間は土の中に眠ってて、夏が終わると突然花茎が出て、一斉に咲くのよ。咲き終わるとパッタリと倒れて枯れてね、今度は葉が出てくるの。それも春が過ぎたら枯れてしまうから、葉と花はお互いを見ることはないんよ。切ないねぇ。

 

ロマンチックな花です。

ちなみに葉はこれ。花の印象が強すぎて、知らない人が多いそうです。

 

ボーン…

やわらかな鐘の音がしました。

18時になったんだ。

 

トンボが舞って、カラスが寂し気な声を出して、夕日はみあたらないけど、空が赤く染まっていく。

 

やさしい美しさに溶けていく。

静かな時間が流れていきます。

それまでのなにもかもが飛んでいって、来て良かったと思いました。

 

日が沈み、辺りが一気に暗くなると、

急に襲ってきた心細さを拭いたくて、一心不乱にペダルを回して帰りました。

 

自転車に出会って、こんなに遠い場所にも、思い立った時に走ってこれて、うれしいな。

 

補足:自転車を停める場所はないので、地面に寝かせるか、めだたんぼーがいいかもです。