最強の食材『卵』を余すところなく使いこなす!

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卵はとっても優秀です。完璧な栄養食材であり、コスパも最強。難点を言えば、殻ゴミがかさばること。たまに割れ端がゴミ袋を破ってやっかいなことでしょうか。ですがこの殻も、実は余すところなく使えます。捨てるところナッシング!

 

幸い日本では卵が安く手に入ります。これを極めて生活をもっと便利にもっと豊かにしましょう。今回は、卵の魅力を楽しみながら、日常に無理なく取り入れる方法をご紹介します。

 

卵と水があれば死なない?

■卵は完全な栄養食品

卵には、 アミノ酸、ビタミン、ミネラルが豊富に、バランスよく含まれています。

ないのは 食物繊維 と ビタミンC だけ。まさに「スーパー栄養食品」です。

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水とビタミン剤と卵、それに雑草をかじれば、とりあえず生きてゆけるわけね!

 

■タンパク源としてとても優秀

どうして卵が良質のたんぱく質と言われるか知っていますか?

卵は人体で作れない8つの必須アミノ酸を豊富に、しかもバランスよく含んでいます。このアミノ酸がタンパク質の吸収を助けるのです。だから卵のタンパク質は吸収がいいのです。参考までに、「アミノ酸スコア」は、最高点の100点 です。

 

■老化防止、ボケ防止に効果大

健康にもいい。卵白には「リゾチーム」という風邪薬にも入ってる酵素が含まれていて、殺菌作用があります。「メチオニン」というアミノ酸、これは活性酸素を抑えて老化を防ぎます。

 

注目なのは、「コリン」という成分です。脳の活性化、中性脂肪やコレステロール量の調節、血圧低下、新陳代謝促進などいっぱい効能があって、アルツハイマーや生活習慣病の予防効果が期待できるとして注目されています。

 

食べ方によって摂れる栄養が違う

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加熱しても、栄養価って変わらないの?

 

卵って、生で食べた方が体に良さそうなイメージがありますよね?でも実は、加熱してもビタミンB群などが少し減るだけで、栄養価に大差ありません。

 

それどころか、加熱によって消化酵素が作用しやすくなって、消化がよくなるんです。

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半熟卵のほうが固ゆで卵より消化がいい なんて、面白いね。 
 

■加熱によって、栄養の吸収が違う

ですです。生か、半熟か、加熱かで、栄養の吸収も摂れる栄養も違います。これを知っていると、自分の状態や目的に合わせて、最適な調理ができるようになります。

 

生たまご

生で食べる一番のメリットは「ビタミン」の吸収です。特にビタミンB群を多く摂取できます。卵が高価だった時代は、妊婦さんの滋養食として食べられていました。小説にもよく出てきますね。なんだか元気が出ない日は、生たまごで元気をチャージ。

 

半熟たまご

実はこの食べ方が、最も体に負担をかけずに栄養素をまんべんなく吸収できます。

半熟たまごと固ゆでしたたまごとでは、消化吸収にかかる時間が1時間も違います。消化に時間がかかるということは、その分体への負担が大きいということです。

 

例えば、肉類の消化時間は8時間と言われます。フルマラソンを走るエネルギー消費と同等だそうです。

 

病気の時に元気になりたいなら、体に負担なく効率よく栄養が取れる、半熟たまごがおすすめです。寝込んでいる人がいたら、半熟たまご料理を出してあげましょう。

 

ゆでたまご

ゆでたまごにすると「ビオチン」を多く摂取できます。

ビオチンには、髪の毛を作る成分が多く含まれていて、育毛効果が高いです。

逆に、生で食べると白身に含まれる「アビシン」がビオチンの吸収を妨げます。抜け毛が気になる人は、ゆで卵を食べましょう。

 

たまごに関する様々な誤解

■毎日食べても問題ないの?

卵はコレステロールが高いから毎日食べちゃいけない、という話を聞いたことはありませんか?食事制限でもない限り、1日に2~3個食べるのは全く問題ありません。

 

■黄身の色が濃いほど栄養価が高いの?

ご存じの人も多いかもしれませんが、黄身の色はエサの色に由来しているので、色の濃淡が栄養価には関係ありません。

 

■本当は、常温で長く保存できるんです

たまに買う地鶏卵の養鶏業者さんから教えてもらったのですが、卵は真夏でも常温で1か月は日持ちして、その間は生食もできるそうです。

 

冷蔵保存なら2か月程度の長期保存も可能だそうで、とても驚きましたが、考えてみれば納得です。だって、卵からヒナに返るのに1か月かかるんですから。その間に腐ったら困りますよね。

 

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どうしてスーパーで買う卵は1、2週間しか持たないの?

養鶏業者さんの話では、スーパーに卸す卵は、スーパーの冷蔵庫で長期保存されているそうです。卵はタイミングを見て特売に出す、客寄せ商材なので、大量に買ってギリギリまで保管するんだそうです。だから、店頭に並ぶ時には余命わずかなんですって。

 

■「ゆでたまご」の方が日持ちするという思い込み

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実は、生卵よりゆで卵の方が日持ちしないんだよ。

そうなんです。生卵には抗菌成分が含まれているので長期保存できますが、加熱するとその成分が壊れてしまいます。賞味期限が近づいたからゆで卵にしておかなくちゃ、というのは考えを改めた方がよさそうです。

 

■大きい卵ほど良いという思い込み

みなさん、Lサイズ298円のパックとMSサイズ150円のパック、どちらを買いますか? 大きくて重いLサイズの方が魅力的ですか?

 

 

実は、サイズが違っても、黄身の大きさは殆どかわりません。違うのは白身の量だけ。黄身の栄養を重視するならMSサイズの方がコスパがいいのです。

 

驚くべきコストパフォーマンス

タンパク源としてのたまごは、もんのすご~くコスパがいいです。

 

4人家族、子供2人のケース

我が家には育ち盛りの子供が2人いrので、タンパク源は1食100gの摂取を心がけています。1人3食で300g、家族4人で一月36Kgの肉を食べる計算です。

 

これ全てを
牛肉(300円/100g)で賄う場合、10万8千円 もかかります。

豚肉(150円/100g)にかえても、5万4千円 飛んでいきます。

鶏肉(100円/100g)にランクダウンしても、3万6千円です。

 

魚や刺身も食べたいですよね。さらには野菜、果物、穀類などの食費ものってきます。

 

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どうして節約してるのに、食費が月10万円もかかるのかって、すごく不思議だったけど、納得したー。

 

さぁ、ここで卵の登場です。

食べてもよいとされる、1日2個ずつの卵を摂取するとしましょう。

 

卵の中身は1個約50gですから、2個で1日の1/3量のたんぱくを摂取できます。

1P/200円として24パック、4800円で済みます。牛肉3万6千円分が、豚肉1万8千円分が、鶏肉1万2千円分を、これに置き換えられます。

 

他のたんぱく源より栄養価が高く吸収もいい。卵が安く手に入るからこその恩恵です。

 

■卵をふんだんに取り入れた構成に変えたところ、、、

4月から我が家は、食べたいものを食べたいだけ買っていた肉の構成を見直しました。大体配分はこんな感じを意識して特売を狙います。

 

牛肉1:魚1:豚肉2:鶏肉3:卵3

 

今回を機に、いままで気にしていなかった肉代を計算してみたら、月7万円でした。 

それが3万円強で済むようになりました。色んなたんぱく源をバランスよく摂っているので、飽きることもなく続いています。

 

殻まで使いきれる、もはや捨てるところなし!

卵は殻まで使える優秀なアイテムです。捨てるところがありません。

たまごをたくさん食べるようになると、生ゴミの「殻」率が高くなります。

この殻まで使い切れるようになったので、ゴミゼロです。

 

こんな風に、粉にして使います。

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殻の活用時は注意するポイントもあるので、時間をとって記事を書く予定です。

 

まとめ

どうでしょうか?

たまごって、使い方によって、摂れる栄養も、吸収もちがいます。ですが総じて優秀な万能食材です。知っているだけで、卵の選び方、調理もワンランクアップします。

日本では安く買えるのですから、もっと楽んでくださいね!