いつまで働けるか先がみえないこのご時世、お金をかけずに生きる術を身につけることはとても大切です。
今回は、家計の項目の一つである「食費」をどこまで減らせるかを計算してみました。
平均的な食費の目安は?
AllAboutのサイトによると、1人暮らしの食費は 44,348円。その内 3分の1以上が外食費です。https://allabout.co.jp/gm/gc/474992/
2人世帯は 64,362円(1人 32,181円)
3人世帯は 72,855円(1人 24,285円)
4人世帯は 82,637円(1人 20,659円)
5人世帯は 89,727円(1人 17,945円)
1ヶ月 1人あたり 2万円程度のようです。
驚いたのは、外食にかけるお金が想像していたよりも少なかったです。平均的に、月に1、2回しか外食していないことになります。やっぱり不景気なんだなぁと思います。
食費をどこまで減らせるか?
改めて食費をどこまで減らせるか、育ち盛りをモデルに計算してみます。育ち盛りの食費をマックスと考えればいいかと思ったからです。
まず、炭水化物として、朝食でパン(6枚切1枚)、昼食夕食で米飯(1膳100g)を食べるとします。
続いて、食費で最も割合を占めるタンパク質ですが、以下の森永のサイトで、育ち盛りの15~17歳に必要なのは、1日あたり65gが推奨と書かれていました。https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=48&category=performance
65gのタンパク質はどれくらいの食事で摂れるのかというと、以下のとおりです。
先ほどの主食から、既に8.1gのタンパク質を摂取できます。その他のタンパク源として安価な卵を1日2個、鶏もも肉100g、紅鮭1切、牛乳1杯で65g が賄えます。価格にすると 約300円です。
最後に、野菜です。
厚生労働省の「健康日本21」では、350g が目標に定められています。重量に対して安価なキャベツは、1玉700~1200gで、300円だとすると、88~150円/日となります。
育ち盛りであれば、400~450円/日、12,000円~13,500円/月 となります。
youtube などで、1ヶ月1万円の食費をトライしているコンテンツを見ましたが、成人女性であれば十分可能だとわかりました。割引商品を狙えば成人男性も十分可能ですね。
食費をどこまで減らせるか?→結論
ということで、改めて世帯人数ごとにどこまで減らせるか計算しました。
外食をしなければ、理想の栄養を摂取しても、以下の価格帯まで減らせそうです。
2人夫婦(30~49歳):17,617~21,337円 ← 64,362円平均
3人世帯(30~49歳夫婦+育ち盛り1人):29,617~34,837円 ←72,855円平均
4人世帯(30~49歳夫婦+育ち盛り2人):41,617~48,337円 ←82,637円平均
5人世帯(30~49歳夫婦+育ち盛り3人):53,617~61,837円 ←89,727円平均
あくまで「どこまで減らせるか?」という観点で計算したので、食の豊かさはまた別の議論になりますが、工夫すればこの価格帯でも十分に豊かな食生活を送れそうです。
ちなみに野菜は、ミニトマト、紫蘇、ピーマンは家庭菜園で収穫できたので、買わずに済みました。他にもナス、ゴーヤ、つるむらさき、いんげんなど、中には失敗したものもありますが、これも豊かな食生活と(勝手に)思っています。
食費の節約は、長期的に大きく差がでる
たかが食費、されど食費です。長い目で考えると、ものすごく差がでてきます。
例)先ほどの4人家族の場合
1ヶ月で平均的な食費より約4万円節約できます。1年で約50万円、30年後には 約1,500万円 の差を生みますから、大きいですね。
さらにこの節約分を、毎年3%の複利で積み立てていったら、30年後には 税金を差し引いても 2,100万円 が手に入るので、取り組む価値は十分あると思います。
逆に、外食ばかりの生活を送るとどうなるでしょう?
朝マック350円、昼マック500円、夜は松屋で350円牛丼という格安3点セットでも、1日1,200円、4人で4,800円です。30年でみると世の中平均より2,200万円も多く出費することになるとは驚きです。
ファーストフードは罪悪感なく食べれるのが有難いと思っていましたが、いやいや罪悪感を持とうよっ!という気持ちになってしまいました。
とはいえ、たまには自炊を休みたい日もあるし、外食したい日もあるし、甘い物を買いたくなる時も。心が侘しくならない程度に、楽しみながら、ゆるーくがんばれたらいいですね。